ジャパンラグビートップリーグは、5月9日に昭和電工ドーム大分でおこなう予定だったプレーオフトーナメント準々決勝、サントリーサンゴリアス対リコーブラックラムズの試合を、開催中止にすると発表した。
5月1日までにリコーブラックラムズにて22名の新型コロナウイルス感染症陽性者が確認され、キックオフ予定時間の48時間前までに試合登録に必要な選手(23名)が揃わないことが確定した為、当該試合は代替試合を設けず、「ジャパンラグビー トップリーグ規約」第57条に基づき、開催中止を決定した。
リコーはプレーオフ2回戦で東芝に競り勝ちベスト8入りしていたが、4月26日のPCR検査の結果、選手9名の陽性反応が確認され、チームの活動を休止していた。そして、当該PCR検査で陰性反応だった選手・スタッフ全員を対象に再度、4月30日にPCR検査を実施したところ、新たに13名の陽性が判明し、感染者の合計は22名となった。
なお、準決勝進出チームは、同規約第39条に基づき、キックオフ予定時間の48時間前となる、5月7日(金)14時に確認の上、判断する(以下、ジャパンラグビー トップリーグ規約 抜粋)。
第39条〔表彰〕
<TL2021 プレーオフトーナメント>
3.第57条に基づく中止による試合不成立となった場合、下記手順にて次の試合に進出するチームを決定する。
(1)次の試合に進出するチームの条件は、試合登録可能な選手が23名(フロントロー6名含む)以上であることとする。
(2)下記①~③の順でそれぞれのタイミングにおいて、いずれかのチームが(1)の条件を満たさないことが確定し、もう一方のチームが(1)の条件を満たすことが確定した場合、(1)の条件を満たしたチームを次の試合に進出するチームとする。
③を超えて、いずれのチームも(1)の条件を満たすことが確定できない場合、次の試合に進出するチームは該当なしとし、次の試合は試合不成立となる。次の試合に出場が確定している相手チームが、その次の試合に出場することとする。
①試合不成立となった試合の試合登録期限(キックオフ予定時間48時間前)、またはそれ以前
②試合不成立となった試合のキックオフ予定時間48時間前から開始予定時間
③試合不成立となった試合の開始予定時間からキックオフ予定時間48時間後
第57条〔試合の成立と不成立〕
試合開始前、悪天候、地震等の天災地変、または公的機関からの中止勧告、公共交通機関の不通の場合、且つ、後日試合を行うことができない場合、中止の決定は、すべてチェアマンが最終決定を下す。マッチコミッショナーはチェアマンが的確な判断を下すことができるよう、あらゆる情報を迅速にチェアマンへ提供しなければならない。また、新型コロナウイルス感染症を含むパンデミックが発生した場合、チェアマン、TL 専門家/アドバイザー、マッチコミッショナー、チーム代表者、チームメディカルにて協議し、チェアマンが最終判断を下す。その他いずれのチームの責にも帰すべからざる事由(「不可抗力」ともいう)により開催不能または中止となった場合、試合不成立とする。