ラグビーリパブリック

新リーグでの活躍はならず。コカ・コーラレッドスパークスが廃部に。

2021.04.30

4月17日のトップリーグプレーオフトーナメント1回戦、三菱重工相模原(17-24)との試合がラストゲームになってしまった。(撮影/髙塩隆)


 寂しい。
 今季はトップチャレンジリーグを舞台に戦い、同リーグで3位に。トップリーグ2021プレーオフトーナメントに進出したコカ・コーラ レッドスパークスの活動終了が発表された。

 4月30日、コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス株式会社が発表した。
 2021年末で活動を終了するとし、「一般社団法人ジャパンラグビートップリーグ(以下、JRTL)に対して、JRTLからの退会、および、JRTLが主管し、2022年1月に開幕を予定する新リーグ(以下、新リーグ)への参入申請取り下げが受理されたことをお知らせいたします」と報告している。

 活動停止の理由については、こう綴ってある。
「事業環境の急速な変化の中、当社は中長期的な事業環境の変化に備えて成長基盤の確立を進めており、改革の取り組みを前倒しで実行しています。飲料ビジネスの維持・成長を原則とし、特化するため、あらゆる取り組みの見直しを図っております。今般発表された新リーグへの参入に向け、体制を再度検討した結果、誠に残念ですが新リーグ参入を見送り、当社ラグビー部の活動を、本年末をもって終了することを決定いたしました」

 コカ・コーラレッドスパークスは、現在はトップチャレンジリーグ所属も、2006年度からトップリーグに昇格し、2007年にはサントリーから勝利を収めている。
 2012年度シーズンはトップチャレンジで戦ったが、翌年はふたたびトップリーグに昇格。2018年度シーズンを最後に、翌年からトップチャレンジリーグで戦っていた。

 1966年に日米コカ・コーララグビー部(福岡社会人Bリーグ)として創部し、のちに北九州コカ・コーラボトリングラグビー部へ。
 1999年にはコカ・コーラウエストジャパンラグビー部となり、2004年には前年のワールドカップで日本代表を率いた向井昭吾氏を監督に迎えて強化のスピードを高めた。

 コカ・コーラレッドスパークスの名称は2014年からだった。
 同チームには2019年ラグビーワールドカップで日本代表として活躍したCTBウィリアム・トゥポウや、東京オリンピックでのメダル獲得を狙う男子セブンズ日本代表候補(第3次オリンピックスコッド)、副島亀里ララボウラティアナラが所属している。