ラグビーリパブリック

クボタがヤマハを倒してベスト8入り 五郎丸は最後出場せず引退

2021.04.24

ヤマハWTBトゥイプロトゥの豪快なランを魚雷のようなタックルで阻んだクボタのPR海士広大(撮影:山口高明)


 ジャパンラグビートップリーグ2021はプレーオフトーナメントの2回戦が4月24日から始まり、東京・江戸川区陸上競技場ではクボタスピアーズ(レッドカンファレンス3位)とヤマハ発動機ジュビロ(ホワイトカンファレンス6位)が対戦、クボタが46-12と快勝しベスト8入りした。

 今季限りで引退することを表明していたヤマハ所属の元日本代表FB五郎丸歩は、この試合のメンバーには入らず、最後はプレーすることなく選手としてのキャリアを終えることとなった。

 先制したのはヤマハだった。前半3分、ラインアウトからの攻撃で敵陣深くに入り、テンポよく継続してSO清原祥がディフェンス裏にキック、ボールを確保したWTB伊東力が右外からインゴールに入り、最初のトライを挙げた。五郎丸に代わって背番号15をつけた今春加入のルーキー奥村翔がコンバージョンを決め、貴重な2点を追加した。

 しかしクボタは12分、HOマルコム・マークス、CTBテアウパ シオネと力走が続いてゴールに迫り、SOバーナード・フォーリーが連続攻撃をフィニッシュ。自らコンバージョンを決め、7-7と追いついた。

 さらにクボタは21分にペナルティゴール(PG)で勝ち越し、リズムを取り戻すと、25分にも攻めて敵陣22メートルラインに迫り、FLトゥパ フィナウが抜けてトライゲッターとなった。そして、29分にもテンポよく攻め込みトライチャンスとなったクボタに対し、ヤマハのFB奥村が反則を犯し、橋元教明レフリーはTMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)で確認後、インテンショナル・ノックオン(故意の反則)と判定、イエローカードを提示し、クボタにペナルティトライを与えた。

 24-7で折り返し、追いかけるヤマハは後半の序盤に敵陣深くへ攻め込み、スクラムで何度も優勢となりトライチャンスだったが、クボタが耐えた。

 するとクボタは53分(後半13分)、ターンオーバーからFB金秀隆の好走で敵陣22メートルラインに迫り、ボールを手にしたSOフォーリーがディフェンダーをひきつけてFLピーター“ラピース”・ラブスカフニの突破を生み、トライを獲得。さらにPGで加点し、32-7と点差を広げた。

 ヤマハは72分にFB奥村がトライを奪い返して勝利への執念を見せたものの、クボタはリスタートのキックオフでルーズボールを確保し、FLラブスカフニがゴールラインを割って突き放すと、オレンジジャージーの7番は77分にもトライを決めてハットトリックを達成し、クボタの快勝となった。


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