4月11日、花園ラグビー場でトップリーグ・リーグ戦最終節のトヨタvsクボタ戦が行われ、トヨタが25-24でクボタを破った。両チームは同じレッドカンファレンスで勝ち点24で並び、クボタが2位、トヨタが3位となって迎えた最終節だった。直接対決で勝ったトヨタはこの時点で2位以上を確定、同時刻開催の試合で、サントリーがNTTコムを破って首位を決め、トヨタ2位、クボタが3位となった。
トヨタは終了直前の自陣22㍍からのアタックでWTB高橋汰地のトライをあげ23-24、そしてライオネル・クロニエが冷静にゴールを成功させ25-24の逆転を遂げた。
ラストアタックは、両チームの意地と勝利を手繰る判断が微妙に絡んだ末に生まれた。
後半30分からのほとんどの時間はクボタが6点リードのままボールを持ち続けていた。前半、クボタのあげた2トライの起点となっていたラインアウトから、ゴール前で繰り返しモールを組まれるピンチ。トヨタが2度目の反則を取られたところで、クボタは密集戦から切り替えて、PGを狙った。これが外れ、ゲームはトヨタボールで再開された。ここから最後のトライに繋がったトヨタのアタックは、後半39分50秒に始まった。