ニュージーランドのハイランダーズに今年加入した姫野和樹が、今週金曜日、3月26日に地元ダニーデンのフォーサイスバースタジアムでおこなわれる「スーパーラグビー アオテアロア」の第5節・ハリケーンズ戦でデビューすることになりそうだ。当日の試合登録メンバーが発表され、おもにフォワードの3列でプレーする姫野は背番号20でベンチ入りすることになった。
姫野は日本代表として17キャップを持ち、2019年のワールドカップではベスト8入りに大きく貢献する活躍で世界からも注目された。
スーパーラグビーでは過去、日本を拠点としたサンウルブズの一員として11試合出場の経験があるが、海外のクラブでプレーするのは今年が初めてで、ラグビー王国でおこなわれるハイレベルな戦いに挑む。
26歳の姫野はかつて、日本の所属チームであるトヨタ自動車ヴェルブリッツを一時的に離れニュージーランドでの挑戦を決めた理由について、「自分の居心地のいい日本という環境を離れ、また1からハングリーにプレーすることが、今の私にとって必要だと思いました。また、今後の日本のラグビー界にとっても日本人が海外で活躍するということは多くのことをもたらすと考えており、私の活躍を通して勇気や感動を感じてもらえればうれしく思います」と述べていた。
新型コロナウイルスの影響で渡航にも制限があるなか、姫野は2月7日にニュージーランドに入国し、隔離期間を経て21日にハイランダーズに合流。その後、トレーニングに参加し、下部チームであるブレイブハーツの試合に出場するなど、準備をしていた。
ハイランダーズは今季これまで1勝2敗。今度のハリケーンズ戦は、姫野とWTBフリーダム・ヴァハアコロがデビューとなるほか、共同主将を務めるSHアーロン・スミスにとってハイランダーズ史上最多出場新記録(154試合目)の記念試合でもあり、勝利で花を添えたい。