ワールドラグビーは3月16日、16か国・地域の女子15人制代表チームが参加する新しい国際大会(WXV)を、2023年からスタートすると発表した。ワールドカップ開催年を除き、毎年9月~10月におこなう予定。
ワールドラグビーは大会発足から2年間で640万ポンド(約10億円)を投じるという。
女子ラグビーの水準向上に向けて競争力の高いグローバルテストマッチカレンダーを構築し、ファンベースを拡大させ、新たな女子ラグビー商業プログラムを通じて商業収入を増やしていくことも目指す。
女子ラグビーハイパフォーマンスプログラムは現在、国によってレベルやステージがまちまちであり、ワールドラグビーは、プログラムを前進させるという共通の大きな目標に向かって各協会と連携し、WXVの最適なパフォーマンスを実現するため、現実的かつ適切な速度で開発を進め、すべての協会を支援していく。
2025年のワールドカップは出場チームが4増の16チームに拡大することになっており、グローバルゲームの競争力を高め、女子ラグビーを普及させることは長期的なコミットメントである。
女子の15人制ラグビーカレンダーにも、年間で2つのウィンドウ(国際試合期間)が組み込まれることになり、WXV大会へつながるルートのひとつとして、新たにクロスリージョナル大会が発足する。女子15人制ラグビーはこれまで、女子シックスネーションズ(欧州6か国対抗戦)以外では定期的におこなわれる国際大会がほとんどなかったため、大きな前進となる。
WXV大会は3つのティア(1部~3部)に分けられ、トップレベルのWXV1(1部)は6チームで構成される。
参加チームは、女子シックスネーションズから上位3チーム、そして、新たに発足するクロスリージョナル大会(ニュージーランド、オーストラリア、カナダ、アメリカが参加)の上位3チーム。
1か所で開催(開催地は毎年決定)し、クロスプールのフォーマットで競う。
最初のサイクル(2023-2024年)では降格・2部からの昇格はない。
WXV2(2部)も6チームで構成され、1か所で開催(開催地は毎年決定)、クロスプールのフォーマットでおこなわれる。
2023年大会には、ヨーロッパから2チーム、クロスリージョナル大会(ニュージーランド、オーストラリア、カナダ、アメリカが参加)の4位、そしてオセアニア、アジア、アフリカから1チームずつ参加する。日本もレベルの高い試合を定期的に経験できるチャンスだ。
最下位のチームは3部に降格となる。
WXV3(3部)は4チーム参加の総当たり戦でおこなわれ、ヨーロッパから2チーム、アジアから1チーム、そして、アフリカ-南米間のプレーオフ勝者が参加する。
優勝したチームは2部に昇格。
最下位のチームは来季のポジションをかけて、世界ランキングをもとに挑戦権が与えられたチームとプレーオフをおこなう。
"For the first time in rugby's history, a new, revolutionary women's 15s calendar"
— World Rugby (@WorldRugby) March 16, 2021
This is WXV! 🏉 pic.twitter.com/vGGeZmX4s9