3月14日に三菱重工相模原ダイナボアーズのホーム、相模原ギオンスタジアムにNTTコミュニケーションズシャイニングアークスを迎えておこなわれた試合は、26-26で引き分け、勝点2を分け合った。
前半、風上に立った三菱重工相模原はWTB山本逸平の2トライで12-7とリードして折り返した。しかし、後半にはいると、今度は風上のNTTコムが反撃。46分にFL鶴谷昌隆のトライとSHグレイグ・レイドローのコンバージョンで12-14と逆転を許した。それでも、三菱重工相模原は直後にSOコリン・スレイドのトライとコンバージョンで再び19-14と勝ち越しに成功した。
ところが、前半はSOコリン・スレイドのロングキックで陣地を前に進められた三菱重工相模原だったが、後半は強風に苦しめられ思うように前に進めず。57分、59分には、WTB石井魁の連続トライなどでNTTコムに7点のリードを許した。
それでも、三菱重工相模原は71分、新加入で初出場のPRシャムベックラー・ブイが密集から抜け出してトライ、コンバージョンも決まって26-26の同点に追いついた。
そのまま両者、譲らず、フルタイムを知らせるホーンが鳴り、同点かと思われた瞬間だった。
NTTコムは、FLリアム・ギルが蹴ったボールをFBシルヴィアン・マフーザがキャッチすると、フォローしてきたギル再びパスを受けてゴールに飛び込み、劇的な決勝トライが決まったかに思われた。ところが、TMOでギルがボールを蹴った瞬間にマフーザが前にいたというオフサイドが確認され、トライはキャンセルとなり、結局、26-26で引き分けた。
相模原ダイナボアーズのグレッグ・クーパーHCは、「もちろん勝利したかったが、選手たちは、いいパフォーマンスを発揮してくれた。最後の判断は選手たちに任せていたが、勝点2をしっかり獲得できことは良い判断だったと思う」と、強豪のNTTコムから勝点を奪った選手たちを称えた。
両チームともこれで1勝1分2敗。初戦でボーナスポイントを獲得していたNTTコムは総勝点7、三菱重工相模原は総勝点6となった。