ラグビーリパブリック

トヨタがサニックスを圧倒し4連勝 リード&フーパーが初の同時先発でけん引

2021.03.13

ラックでプレッシャーをかけるキアラン・リード(緑・下)とマイケル・フーパー(撮影:Hiroaki.UENO)


 ジャパンラグビートップリーグは3月13日、福岡・グローバルアリーナで第4節の宗像サニックスブルース×トヨタ自動車ヴェルブリッツ戦がおこなわれ、トヨタが61-29で制した。トヨタは開幕から4連勝、サニックスは4連敗となった。

 なお、東京・秩父宮ラグビーで開催予定だった東芝ブレイブルーパス×サントリーサンゴリアス戦と、千葉・柏の葉公園総合競技場で予定されていたNECグリーンロケッツ×日野レッドドルフィンズ戦は、雷の影響により、安全に試合を実施することができないと判断され、中止となった。本日の開催が中止となった2試合については、代替試合の実施可否を検討する。

14時開始の東芝×サントリー戦は前半13分に雷により中断。15時頃に中止が決まった(撮影:松本かおり)
ドライビングモールでフィニッシュしたトヨタのHO加藤竜聖(撮影:Hiroaki.UENO)

マン・オブ・ザ・マッチに選ばれたトヨタのマイケル・フーパー

 サニックス対トヨタの試合。トヨタは前半だけで7トライを挙げ、勝負を決めた。
 キックオフ後まもなく、自陣深くでエラーをしてしまったサニックスにプレッシャーをかけ、FLフェツアニ・ラウタイミの先制につなげた。背番号10をつけてデビューとなったティアーン・ファルコンは2トライを含む24得点の活躍。ゴールキックは7本すべて成功した。トヨタは前半、風上をうまく利用し、敵陣でボールを支配しながら主導権を握った。強力FWはラインアウトからのドライビングモールで3度ゴールラインを割るなど、サニックスを圧倒した。

 トヨタはこの日、世界的スターのキアラン・リードとマイケル・フーパーが初めて同時先発となり、キックオフから夢のバックローが実現。サイモン・クロン ヘッドコーチは、「2人のコンビネーションを試して、ラックでプレッシャーをかけたいと思った」と起用の理由を明かした。

 元ニュージーランド代表主将のNO8リードは前半41分に負傷交代してしまったが、それまで、ラインアウトにおいてリーダーシップを発揮し、キャッチパス、ボールキャリーなど高いスキルを披露。36分にはCTBマレ・サウの突破を起点としたアタックで、フーパーらとともにボールを次々とつなぎ、会場を沸かせた。

 オーストラリア代表主将のFLフーパーは、長年のライバルだったリードと一緒にプレーすることについて、「自分のキャリアにおけるハイライトだと思う」と述べ、夢の共演を楽しんでいる。フーパー自身はこの日80分フル出場。指揮官が「攻守とも細かいところでもいい仕事をしてくれて、チームを引っ張ってくれる」と感心するほどワールドクラスの実力を存分に発揮し、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。

 一方、4連敗となったサニックスだが、後半だけのスコアを見れば、17-12と上回り、意地を見せた。
 コーリー・ブラウン ヘッドコーチは連敗脱出へ向け、ブレイクダウン、ディフェンス、規律の改善をポイントにあげる。キャプテンのLO福坪龍一郎は、「今後はいかに80分を通して自分たちのラグビーをやるかが大事」と語り、今季初勝利を目指す。

 次節は2週間後。トヨタは27日にホームの愛知・パロマ瑞穂ラグビー場で同じく好調のサントリーと激突、サニックスは28日に同会場でHonda HEATに挑む。

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マン・オブ・ザ・マッチに選ばれたマイケル・フーパー(撮影:Hiroaki.UENO)
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