3月13日、釜石・鵜住居復興スタジアムでトップチャレンジリーグの第3節・近鉄ライナーズvs釜石シーウェイブス戦が行われ、近鉄が36-15で釜石を破った。
近鉄はA とBの2グループに分かれたトップチャレンジリーグのAグループ4チーム総当たりにおいて首位を決めた。各グループの1位、2位チームは、今季トップリーグ勢に交じって戦うプレーオフ、トップリーグ第2ステージに参戦することができる。釜石SW、清水建設はA2位の可能性が残されている。14日の清水建設vs栗田工業でAグループ内の順位が決まる(清水建設は、負けても7点差以内であれば勝ち点1を獲得、A2位が確定する)。
2011年3月11日に起きた東日本大震災から10年が経ち、被災地である釜石・鵜住居復興スタジアムでは開始前に黙祷が捧げられた。釜石SWにとっては自力での上位戦進出決めがかかった一戦だった。今年加入の選手たち、古参の選手たちを結束させつつ、セットプレーの安定を前面に出して戦った。
ハイライトは後半14分に訪れた数的優位の10分間。後半に入ってペースを握りつつあった釜石SWが近鉄17-8釜石のスコアで相手LOの一時退場を引き出した。
この間にスクラムでぐいぐい圧力をかけ、敵陣ゴール前5㍍の位置で押した釜石だったが、ラストパスが繋がらず、相手ボールに。ここからは逆に相手の強みであるブレークダウン(タックル後の密集)や、ラインアウト・モールの威力を見せつけられ、3連続トライを喫して近鉄36-8釜石に。勝利が遠のいた。
会場の鵜住居復興スタジアムは雨の中、見守った地元市民の応援を受けた。釜石SWが、ペナルティからあえてスクラムを選択した場面では歓声が起きるなど、強い釜石への地元の思いの強さを感じさせた。
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