ビッグネームがまたひとり、アメリカ大陸に渡る。
オーストラリア代表として103キャップを持ち、サントリーサンゴリアスでも活躍したマット・ギタウがメジャーリーグ・ラグビー(以下、MLR)のLAギルティニス(ロサンゼルス)へ入団することが決まった。
同チームが3月8日(日本時間:9日)に発表した。
ギタウはトップリーグ2020(2020年1月開幕)でのプレーを最後にサントリーを退団し、母国・オーストラリアへ帰国。キャンベラのクラブレベル(ガンガーリン・イーグルス)でボールを追っていた。
LAギルティニスは、2021年シーズンからMLRに参戦するチーム。オーストラリア人のダレン・コールマンがヘッドコーチを務めている。
コロナ禍のため日本でのラストシーズンが途中で終了し、消化不良のままだったことも、ギタウが現役を続ける理由のひとつになったようだ。
また、年齢(38歳)を理由に引退を決めるのも自身の信念に反しているように思った上、ウイルス感染拡大によりスポーツを取り上げられることへの不満、プレーを続けられる幸せを感じた。
それらが新天地へ向かうモチベーションになったと語っている。
チームには、オーストラリア代表でもともにプレーし、神戸製鋼にも在籍したアダム・アシュリークーパー(121キャップ)をはじめ、スコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダの各国代表経験者が在籍し、他にも南アフリカ、サモアの出身選手がいる。
ギタウは「私はプレーをするのも、試合に出るのも大好きだ」としながらも、「それ以上にチームのアイデンティティを創造することや、若い選手の潜在能力を伸ばすことがいちばんの楽しみ」と語り、若手とともにチームの歴史を築いていけることが最大の魅力としている。