ラグビーリパブリック

トップリーグ初登場のマピンピが初トライ。ドコモを3連勝に導く

2021.03.07

後半開始直後に初トライを決めたNTTドコモのWTBマピンピ(撮影:早浪章弘)


 NTTドコモレッドハリケーンズに今シーズン加入した南アフリカ代表のWTBマカゾレ・マピンピが、トップリーグ初出場でいきなり魅せた。

 3月6日に花園ラグビー場で開催されたリコーブラックラムズとの試合。左WTBで先発すると、後半開始1分、相手のキックからカウンターを仕掛けたCTBパエア ミフィポセチからパスを受けて左サイドを疾走。力強い走りでゴールに突き進み、トップリーグ初トライを決めた。

 マピンピは、開幕からの2戦に戦術的な理由でメンバーから外れていた。リコー戦のメンバー入りが決まった2日前の練習後、マピンピは、「トップリーグの試合に出られるので楽しみにしている。チームとしての組み合わせがあるのは理解している。ようやく自分の役割が巡ってきたので、その役割をまっとうするだけ。トライは、もちろん取れれば良いけど、そこにフォーカスしているわけではなく、チームとして良い働きができるようにしたい」と意気込みを語っていた。

 ヨハン・アッカーマンHCも、「チャンスがくれば、ワールドクラスのフィニッシャー。必要以上にプレッシャーをかけたくない。彼らしく、世界で見せてきたものを出してもらいたい」と話していた期待通りの活躍を見せた。

 後半36分にリコーに17-17と追いつかれたが、ドコモは試合終了間際にもマピンピが左サイドを抜けると、最後はニュージーランド代表SHのTJ・ペレナラが決勝トライを決めて、開幕3連勝を飾った。

 昨年10月に来日してから約4か月。「ようやく暖かくなってきたので、気分も上がってきた」と笑顔で語ったマピンピ。2019年のワールドカップでは準々決勝・日本戦の2トライを含め、計6トライをマークして南アフリカ代表の優勝に貢献したスピードスター。トップリーグの舞台でも、さらなる大暴れが期待できそうだ。