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全国クラブ大会は神奈川タマリバと愛知教員クラブが引き分け両チーム優勝!

2021.02.24

第28回全国クラブ大会の決勝戦は熊谷ラグビー場で無観客で開催された(撮影:矢野寿明)

愛知教員クラブが再三に渡り見せた粘りのディフェンス(撮影:矢野寿明)

 大会史上初めての両チーム優勝だ。

 第28回全国クラブ大会の決勝が2月21日、熊谷ラグビー場でおこなわれた。神奈川タマリバクラブと愛知教員クラブが対戦し、24―24の引き分け。両チーム優勝となった。

◆神奈川タマリバクラブと愛知教員クラブの集合写真

 先制点は前半14分。序盤は神奈川タマリバクラブのアタックが続くも、愛知教員クラブが少ないチャンスをスコアにつなげた。大外に展開したところから、CTB山下昂主将がラインブレイク。そのままトライを奪った。

 その後もCTB山下主将はディフェンスでも獅子奮迅の活躍。何度も好タックルを見せる粘りのディフェンスで、失点を26分のドライビングモールのみに抑えた。

 一方、タマリバNO8迫田泰英主将は「トライを取り急いでしまった」と前半を振り返る。後半は焦らずフェイズを重ねるアタックに修正。開始早々、NO8迫田主将のトライで12―7と逆転する。

 だが、ペナルティを重ねたタマリバは自陣ゴール前で相手ボールスクラムを与える。愛知教員クラブはここで優位に立っていたスクラムでプッシュ。最後はその脇を突いて同点に追いついた。

タマリバNO8迫田泰英主将は2トライの活躍(撮影:矢野寿明)

 その後も一進一退の攻防が続く。タマリバが15分にトライを追加すると、愛知教員クラブが26分にトライ。再び同点に追いつくと、直後にタマリバがまたトライを奪ってリードした。

 残り10分を切ったが、愛知教員クラブが執念を見せる。36分、1トライを挙げていた左WTB塚本健の好ランで一気にゲインすると、最後は右WTB祖父江祐太がインゴールへ。FBの負傷交代で途中出場の坂口隼介が慎重に蹴ったコンバージョンも決まり、24―24。三度同点に追いついた。

 両チーム疲労がたまる中、残り5分、意地がぶつかり合った。愛知教員クラブが自陣から攻め上がるも、ノックオンで形勢逆転。フェイズを重ねたタマリバが相手の反則を誘い、決まれば単独優勝のペナルティゴールのチャンスを得た。

 「最後は見守るしかなかった」と愛知教員の山下主将。楕円球は左にそれて両チームの優勝が決まった。

 タマリバは5年ぶりの栄冠。最多優勝記録も11に伸ばした。一方の愛知教員クラブは2年前の全国クラブ初出場から、悲願の初優勝を飾った。

11回の歴代最多優勝を更新した神奈川タマリバクラブ(撮影:矢野寿明)
初優勝を飾った愛知教員クラブ *両チーム入りまじった集合写真も撮影した(撮影:矢野寿明)
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