トップリーグが開幕した。2月20日、千葉県成田市の中台運動公園陸上競技場の頭上には青空が広がっていた。
スタンドにはオレンジ色が目立った。クボタスピアーズが来場者にチームカラーのベースボールシャツを配ったからだ。
そのクボタが宗像サニックスに43-17と快勝した。強い風が吹く中、それに左右されぬパフォーマンスを見せた。
前後半合わせて6トライ。特に後半序盤の集中力を見せて試合の流れをつかんだ。12分間で3トライを奪う集中力を発揮して試合の流れを決めた。
前半は風下に立ったクボタ。しかし、接点の強さと精度で上回り、宗像サニックスの反則を何度も誘った。
特に先制点を奪うまでの8分間は、ほとんどの時間を敵陣22メートルライン内で過ごした。最後はSOバーナード・フォーリーが忠実なサポートからインゴールに入った。
宗像サニックスも新加入のWTBレメキ ロマノ ラヴァが積極的に動いてチャンスを作りかけたが、コーリー・ブラウンヘッドコーチが言うように、クボタの安定感のある防御が青いジャージーの反則を何度も誘った。
そのお陰でオレンジのジャージーは、試合のほとんどの時間を自分たちのものにした。
それでも後半に入った時は、まだ17-7のスコア。その時点ではまだ、天秤がどちらに傾いてもおかしくないスコアだった。
その状況で効果的に相手にダメージを与えたのが、クボタHOマルコム・マークス。3分、ラインアウトからトライを奪う。自らスローインした後、組まれたモールの後方から右に回り込んでトライラインを越え、点差を広げた(Gも決まって22-17に)。
マークスはもう1トライを追加したほか、セットプレーでも安定感を呼ぶ働きを見せ続けた。マン・オブ・ザ・マッチに選出された。