パロマ瑞穂ラグビー場で行われたジャパンラグビートップリーグ開幕戦、トヨタ自動車ヴェルブリッツ対東芝ブレイブルーパス。
前半、一時は21点のリードを奪ったトヨタだったが、試合終盤に東芝が猛追。終わってみれば34-33で薄氷の勝利だった。ジャパン(リーチ マイケル)、ワラビーズ(マイケル・フーパー)、オールブラックス(キアラン・リード)と3チームの代表主将の揃ったはピッチは、試合の経過とともに熱を帯びていった。
前半はトヨタが試合を支配した。4分にラインアウトからつないでWTBヘンリー ジェイミーが先制トライを奪うと、12分には密集のこぼれ球を拾い上げたFBウィリー・ルルーが80㍍近くを走り切り2本目、26分には再びラインアウトからフェツアニ・ラウタイミ。スクラムでも相手から反則を奪うなど、様々な状況でゲームを優位に進めた。
だが後半に入ると、東芝の圧力がじわりと上回り始める。7-27とされた後、今季新加入のCTBセタ タマニバル、SHジャック・ストラトンの連続トライで6点差に。終了5分前にはFLリーチ マイケルのトライで1点差まで詰め寄るが、トヨタが逃げ切った。小川高廣共同主将は「ブレイクダウンの激しさで勝負しようとしたが、試合の入りの部分でやられた」
東芝はハーフタイムにブレイクダウンを修正。後半12分に入ったSHジャック・ストラトンがアタックのテンポをあげ追い上げたが、序盤の失点が響いた。
注目のトヨタ新加入FLマイケル・フーパーは後半10分、交代出場。持ち前のジャッカルを見せ、スタンドを沸かせた。