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豊田自動織機、九電に快勝。自己隔離もポジティブに。

2021.02.14

マツダから豊田自動織機に移籍したWTB中野豪は3トライをあげた(撮影:井田新輔)


 2月13日、トップチャレンジリーグ開幕戦が瑞穂ラグビー場で行われ、豊田自動織機シャトルズが61-28で九州電力キューデンヴォルテクスに快勝した。

■豊田自動織機の司令塔は神戸製鋼から移籍した清水晶大

 指揮官に徳野洋一ヘッドコーチ(HC)を迎えて2年目の織機シャトルズ。もっとも就任初年度は、ロブ・ペニー前HCがワラターズに移った後をシーズン途中で継いだため、今季が実質的な1年目のシーズンだ。

 昨季リーグ最終戦の先発から10人が変わった。この日は司令塔に神戸製鋼から移籍した清水晶大が入り、12番にトゥシ・ピシ、最後尾にはイングランド代表キャップを持つフレディー・バーンズという豪華なライン。この3人がボールを大きく動かし、数々の得点機を作り出した。

 試合開始直後、硬さから九州電力に攻め込まれ5分に先制トライを奪われたが、3分後にラインアウトモールからHO佐藤慶のトライで同点に。11分にはFBバーンズのショートキックをピシが絶妙に押さえて2本目のトライ。その後も着々と得点を重ねた。

 昨年春から順調に強化を進めてきた織機だが、昨年暮れに新型コロナウイルスの陽性者が出て、選手とスタッフは2週間の自己隔離に。「人生で初めて」(下平凌也主将)という日々も、練習が可能な選手はオンラインでフィジカルトレーニングを続け「とりたててマイナス面はなかった。むしろ日頃、できなかったことに時間を割けた」と徳野HC。各グループの上位2チームが進むトップ4の順位決定戦に向けて、まずまずのスタートを切った。

 一方の九電。点差が離れても切れることなく攻め続け、終盤に2連続トライ。FL高井迪郎ゲームキャプテンは「織機からモールでとれたのは収穫」。次週の相手は、当初開幕で対戦するはずだったコカ・コーラ。「コーラとは互いの強みもわかっている。1年間準備してきた相手」とゼイン・ヒルトンHC。こちらも宿敵との対決へ弾みをつけた。

豊田自動織機の司令塔は神戸製鋼から移籍した清水晶大(撮影:井田新輔)
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