2007年にラグビーワールドカップ優勝を成し遂げた南アフリカのヒーローで、日本のパナソニック ワイルドナイツでもプレーしたJP・ピーターセンが、2月5日に現役引退を発表した。
34歳のレジェンドは、ラグビー選手としての才能を開花させてくれたシャークスでコーチとなり、これからは自分がジュニア選手を指導し育成する。
プロ選手として16年にわたる輝かしいキャリアだった。
高校卒業後すぐシャークスアカデミーに加わり、19歳でデビュー。身長190センチ、体重100キロの大型BKだったピーターセンは、20歳になったばかりの2006年9月に南アフリカ代表として初キャップを獲得し、2007年のワールドカップではおもに背番号14をつけて優勝に大きく貢献した。南ア代表通算70キャップ、2011年と2015年のワールドカップにも出場した。
シャークスでも活躍し、2007年のスーパーラグビーではトライ王に輝いている。
そして、2013年に来日してワイルドナイツの一員となり、ジャパンラグビートップリーグで3季プレー。3連覇に貢献し、2015-16シーズンはCTBでベストフィフティーンに選ばれた。
その後、レスター・タイガース(イングランド)、トゥーロン(イングランド)を経て、2019年に母国のシャークスに復帰していた。
引退を決意したピーターセンは、「私が生涯サポートしてきたチームであるシャークスでプレーできたことは、とても名誉なことです。その旅を通じて、私は自分の国を代表することができました。私は自分が持っているすべてのものを出し尽くし、プレーキャリアの章を閉じます」とコメントし、自分の人生とキャリアに影響を与えてくれたすべての人に対して感謝を述べた。そして、指導者として新たな道を進むことを決め、「ラグビーに恩返しをし、自分のキャリアで学んだことを伝えていきます。将来がどうなるか楽しみです。新しい役割で前向きな影響を与えることができればと思います」とコメントした。