2025年~2031年に予定されているラグビーワールドカップ(男子大会・女子大会)の開催地を決定する同時選考プロセスが2月1日から始まり、第1段階の「対話フェイズ」が正式にスタートしたが、イギリスとアイルランドの4協会(イングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランド)が2031年の男子大会に共同で立候補を検討していることが明らかになった。
イギリスの『ガーディアン』紙によれば、大会主催者のワールドラグビーはかなりの財政的保証を必要としており、2023年大会の開催国に決まったフランスが入札したとき、政府から得た保証は1億5000万ポンド(約215億円)だったという。新型コロナウイルスの世界的大流行による厳しい財政的背景のなか、費用を分担できるのは共同入札の利点であり、ワールドラグビーは「2か国以上での共同招致も歓迎する」としている。
ガーディアン紙によれば、RFU(イングランドラグビー協会)の報道官は「イギリスとアイルランドの4つのラグビーユニオンは、2031年のラグビーワールドカップを開催するための共同入札のメリットを検討している。だが、両国の政府パートナーとの共同協議はまだおこなわれておらず、入札するかどうかの決定はまだしていない」と語ったという。
2027年の男子ワールドカップにはオーストラリアとロシアが招致に関心を示しており、2031年大会にはアメリカが立候補するのではないかと見られている。
2025年と2029年の女子大会、そして、2027年と2031年の男子大会の開催地は、同時選考され、来年5月に選定される予定。