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「お互いの思いが一致した」。ロス アイザックが丸和運輸機関へ。

2021.01.25

豊富な経験を将来に活かしたいロス アイザック。写真はNTTコム時代。(撮影/松本かおり)


 オールブラックス時代に得たものを含め。豊富な経験を伝えたい。
 それを学びたい。
 お互いの希望が合致した結果だ。
 昨年までNTTコムに在籍したロス アイザックが、トップイーストCリーグの丸和運輸機関AS-MOMOTARO’Sに加入した。

 ロスはニュージーランド(以下、NZ)代表キャップ8を持つLO。2011年から昨季まで、9シーズンに渡ってNTTコムでプレーした。
 2017年には帰化。しかし、トップリーグの「日本代表資格のない選手は外国人選手扱い」の規定に則ってプレーするしかなかった。
 2020年3月中旬に打ち切りとなったシーズン限りでNTTコムを退団し、母国NZへ帰国。マイター10カップ(NZ国内州対抗選手権)のタスマンと契約し、プレーした。

 すでにロスは来日しており、チームと合流している。
 しかしコロナ禍の影響を受け、1月24日に開幕予定されていたトップイーストCの全試合は中止に(トップイースト全体)。結果、ロスのプレーを見ることはできなくなった。

 今回ロスが契約を結んだのは、自身とチームの描くプランが重なっていたからだ。
 プレーを続けながらも、指導者としてのセカンドキャリアに踏み出す準備も進めたいロス。チームの指揮を執る内山将文ヘッドコーチ(以下、HC)は「若い選手たちに大きな経験を持つ選手と一緒にプレーをして、学ぶ機会を与えたいと考えていた」から、丁度良かった。

 内山HCは、NTTコムの内山浩文GMの兄。同GMと日常的に情報交換をしていく中で、ロスがチームマンということを知っていた。
 そんな男なら、若手に良い影響を与えてくれるのではないかと考え、将来を模索している本人にコンタクトを取った。話はトントン拍子に進んだ。

 今季はプレーヤーとしてピッチに立つ機会はなくなったが、チームは2月いっぱいまで活動を続ける。選手たちは、ロスの指導を受ける予定だ。
 入替戦等への進出も見越して契約は4月まで結んでいるから、その後もチームに影響を与え続けてもらうかもしれないという。

 来季以降の契約は、まだ白紙。ただ内山HCは、「お互いの考えが一致したら、また同じ形になるかもしれません」と話す。
 ハッピーな結末を期待したい。

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