全国クラブラグビー大会の2回戦が1月10日、熊谷ラグビー場Bグラウンドでおこなわれ、愛知教員クラブが東京闘球団高麗クラブを59―3で下した。
先制点を奪ったのは、14年ぶりに全国クラブ大会に出場した東京闘球団高麗だった。「14年間遠ざかっていた舞台。気持ちが入っていた」とLO李昇剛主将。相手のミスと反則を誘い、ペナルティゴールで先制した。
その後も東京闘球団高麗は敵陣でのプレーを続けていたが、愛知教員クラブが粘りのディフェンスでスコアさせなかった。CTB山下昂主将は「ディフェンスで我慢できてピンチを守り抜けた」と話す。
前半21分にはディフェンスでミスを誘い、一気にトライ。逆転に成功してからは愛知教員クラブがトライを重ねた。
一方、28―3で折り返した後半の立ち上がりは、東京闘球団高麗ペース。ただラインアウトで苦しんだ。敵陣深くまで攻め込むが、ラインアウトでスチールされて強みであるモールが組めなかった。李主将は「修正し切れなかった」と悔やむ。
両者得点が動かずに迎えた後半20分。ブレイクダウンでターンオーバーをした愛知教員クラブが速攻をしかけて、途中出場のWTB堤裕一朗がトライ。その後も、運動量が落ちないNO8祖父江俊希やLO長谷川恭平らが激しいコンタクトで前に出たことで、終盤にトライを量産。合計9トライを奪って快勝した。
本来であれば、同日には1回戦1試合と2回戦1試合が予定されていた。しかし、それぞれ名古屋ラグビークラブ、北海道バーバリアンズが出場を辞退したため中止に。宇都宮VOLT’S、三菱自動車水島ラグビー部が次戦への出場を決めている。
李主将は「愛知教員クラブのみなさまがチャレンジする機会を与えてくれた。熊谷まで来てくれたことに感謝したい」と話した。
愛知教員クラブは2月7日、三菱自動車水島ラグビー部と対戦する。