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桐蔭学園が大阪朝鮮を下し決勝進出 全国高校ラグビー大会連覇に王手

2021.01.05

敵陣深くで大阪朝鮮にプレッシャーをかける桐蔭学園(撮影:早浪章弘)


 全国高校ラグビー大会で連覇を狙う桐蔭学園(神奈川)が、1月5日におこなわれた第100回大会の準決勝で大阪朝鮮(大阪第2)に40-12で勝ち、3季連続8度目の決勝進出を決めた。

 前半は12-12と競った。先制したのは桐蔭学園。

 序盤のピンチをしのぐと、前半12分、LOの青木恵斗と小椋健介、FB矢崎由高らの好走があって敵陣深くでチャンスを広げ、再びボールを手にしたパワフルな青木が左外でディフェンダー2人を振り切ってインゴールに持ち込んだ。

 対する大阪朝鮮は16分、敵陣深くに入ってラインアウトからモールを組んだあと、SH李錦寿が持ち出して空いたスペースを抜け、トライを獲得。SO金侑悟のコンバージョンも決まり逆転した。

 だが桐蔭学園は23分、粘り強く守る大阪朝鮮に対して、CTB秋濱悠太がハーフウェイから抜け、鋭いステップとスピードでそのままゴールへ走り切り、再び先行した。

 しかし大阪朝鮮はハーフタイム前、ブレイクダウンでターンオーバーしたあと攻め込み、FL金智成の力走で敵陣深くに入ると、すばやいリサイクルでつなぎ、SO金侑悟がインゴール右隅に飛び込み同点トライを挙げた。

 大阪朝鮮は過去ベスト4が最高で、歴史を作った2回(第89回大会、第90回大会)とも桐蔭学園に敗れており、先輩たちの思いも胸に奮闘した。

 だが、ハーフタイムをはさみ、流れを引き寄せたのは桐蔭学園だった。

 桐蔭学園は後半4分、速い出足で前へ出てきた大阪朝鮮に対し、パスを深く下げてスペースを作り、突破、外でこまかくつないだあと、内でサポートについていたFB矢崎がゴールに持ち込み勝ち越した。

 桐蔭学園はさらに7分、ターンオーバーから、ゲインとワイドな展開でテンポよく攻め上がり、FL小池隆仁が力強い走りでチャンスメイクし、SH伊藤光希、LO青木とつないで連続トライとなった。

 24分にもブレイクダウンのターンオーバーから攻め、SO中優人がチップキックしたボールをFB矢崎が確保してゴールに持ち込み、点差を拡大。桐蔭学園は試合終了間際にもSO中がキックでFB矢崎を走らせ、4連続トライで大差がついた。

 これで、1月9日におこなわれる決勝のカードは、準決勝第1試合を制した京都成章と、桐蔭学園の対決となった。京都成章は初の日本一を、桐蔭学園は2季連続3回目の優勝を狙う。


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