強靭なフィジカルを武器に第100回全国高校ラグビー大会で優勝を目指すシード校の大阪朝鮮(大阪第2)が、12月30日に東大阪市花園ラグビー場でおこなわれた2回戦で昌平(埼玉第2)を43-0と圧倒した。
開始早々、テンポよくアタックを継続し、PR趙英紀が力強くゴールへ走り先制した大阪朝鮮。ディフェンスでもしぶとさを発揮し、21分にはブレイクダウンでターンオーバーしてWTB趙廣來が約60メートル走り切った。30分にはクイックスローインからのカウンターでチャンスとなり、サポートもしっかりついてNO8金智成がトライ。
17-0で折り返した大阪朝鮮は、後半も堅守で昌平に得点させず、エースのFB金昂平も快走するなど4トライを追加し、快勝となった。
全国制覇の歴史を持つ西陵(愛知第2)と秋田工業(秋田)の古豪対決は、48-0で秋田工が制した。
西陵は立ち上がりはよかったが、前半4分、ハーフウェイでパスが乱れ、こぼれ球を拾い上げた秋田工のWTB淡路泰生がゴールへ駆け抜け先制した。その後も競り合いとなったが、秋田工は15分、NO8土肥大貴の力強いレッグドライブで敵陣深くに入り、クイックリサイクルで左に展開し、淡路がコーナーにフィニッシュした。土肥は19分にもディフェンスでボール奪取するファインプレーを披露し、敵陣深くに入るきっかけをつくると、秋田工は20分、スクラムでの再開から攻め、SO桜庭侑大がトライ。
西陵は何度も好タックルを見せたが、26分には秋田工のNO8土肥がパワーでディフェンスを破り追加点を獲得。土肥は後半5分にも力走すると、20分にはドライビングモールのフィニッシャーとなり、ハットトリックを達成した。
仙台育英(宮城)と青森山田(青森)の東北対決は、42-13で仙台育英が勝った。
仙台育英は前半2分にゴールに迫り、PR関聡憲がパワーで先制トライを挙げた。4分にも敵陣深くでPKを得ると、タップから力勝負を挑み、追加点を獲得。7分には、カウンターでゴールに迫った青森山田のFB千葉健を黄色いジャージーの背番号15高橋豪生があきらめずに追いかけトライを阻止し、仙台育英は流れをよくした。13分にはスクラムからのループプレーが決まり、SH竹森彩仁が5点を追加。27分にはPR吉田唯冴、29分にはSO青沼駿昌がトライゲッターとなった。
一方、前半はPGによる3点のみで折り返していた青森山田は、後半開始まもなく、NO8リサラ・フィナウが自陣からのカウンターで次々とタックルをかわしトライを獲得。3分にもフィナウのビッグゲインでチャンスとなり、FB千葉がフィニッシャーとなった。
しかし、16点差に詰められた仙台育英は、PG2本で加点し、終盤にはFWの前進でゴールに迫ったあとSH竹森が間隙を突いてトライを挙げ、勝負は決まった。
===========================
◎珠玉のラグビー書籍好評発売中!
・花園の歴史がよみがえる
『高校ラグビー 花園の記憶』
・ラグビーを愛する人たちの思いがつまった鎮 勝也さんの
『ラグビーが好きやねん』
◎第100回大会速報号 2021年1月16日発売!
『第100回全国高校ラグビー選手権大会 決算号』
===========================