ラグビーリパブリック

初出場の開志国際は大分東明に敗れる。新潟工は競り勝ち、中部大春日丘は快勝。

2020.12.28

テンポよくボールを回す大分東明(撮影:松本かおり)


 北信越ブロック予選を勝ち抜いて第100回全国高校ラグビー大会の出場権を獲得し、初めて“聖地”花園に立った開志国際(新潟)は、12月28日の1回戦で2年連続2回目の出場となった大分東明(大分)に挑み、5-57で敗れた。
 大分東明は前半6分にWTBナコ・ジョアぺが中央を破って先制したのを皮切りに、計9トライ。14分にはスクラムからのムーブでCTB浦山丈がダミーから抜けてゴールに持ち込んだ。19分にはWTBジョアぺのビッグゲインやNO8ブル・セコナイアの力強いレッグドライブなどで敵陣深くに入り、WTB浦川直輝が連続攻撃をフィニッシュ。23分にもWTBジョアぺが躍動し、つないでCTB日隈太陽がファイブポインターとなった。
 大分東明は後半も攻撃の手を緩めず、点差を拡大。
 それでも開志国際は最後まで懸命にチャレンジし、試合終了間際、チーム一体となってつないだボールを手にしたWTB星野雅空がディフェンスを破ってゴールに持ち込み、記念すべき初得点・初トライを記録した。

アタックをコントロールする関商工のSH多田成冶(撮影:松本かおり)

 同じ新潟県の新潟工業は関商工(岐阜)と戦い、26-24で勝ち2回戦進出となった。
 3点ビハインドで折り返した新潟工だったが、後半1分にラインアウトからのドライビングモールで逆転。12分にもゴール前でPKを得ると、モールを組んで押し込んだ。16分にはCTB大田航凪がブレイクダウンでからんで相手の反則を引き出し、敵陣深くのラインアウトへと移り、またもモールでドライブして点差を広げた。
 16点を追う関商工は後半21分にNO8西村照生がトライを奪い返し、25分にはCTB上野颯汰が抜けてゴールに持ち込み、コンバージョン連続成功で2点差に詰めたが、リスタートの時間は残っておらず、ノーサイドとなった。

10番の堀日向太とコミュニケーションをとる中部大春日丘のSH大海柊人(撮影:松本かおり)

 今大会ベスト4を目標に掲げる中部大春日丘(愛知第1)は、7年ぶりの出場となった熊野(和歌山)を78-0と圧倒し、2回戦に進んだ。
 中部大春日丘は前半1分に敵陣深くに入り、中央から右に展開してFB阿曽有馬が切り込み、ゴール前でWTB安藤蓮につなぎ先制した。4分にはSO堀日向太の突破からチャンスを広げ、テンポよくボールを動かし、SH大海柊人がフィニッシャーとなった。11分にはFL白坂佑太が力強いレッグドライブでトライ。18分にはCTB神田永遠がインゴールに突っ込み、20分にはFB阿曽が躍動、23分にも阿曽のブレイクスルーからFL吉田柊也がフィニッシャーとなり、前半だけで40-0として勝負を決めた。中部大春日丘は後半も6トライを追加し、大勝となった。


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