東大阪市花園ラグビー場で開催されている「第100回全国高校ラグビー大会」は12月28日に大会2日目を迎え、大阪朝鮮（大阪第2）、昌平（埼玉第2）、西陵（愛知第2）が1回戦を突破した。
シード校の大阪朝鮮は第1グラウンドの第1試合で朝明（三重）と対戦し、34－8で快勝した。
大阪朝鮮はキックオフから30秒、FB金昂平がハーフウェイからのカウンターで駆け抜け先制。11分には、LO趙勇来のボール奪取から攻めに転じ、テンポよくつないで敵陣深くに入り、CTB金洸羽が連続攻撃をフィニッシュした。21分にはまたも背番号15が左サイドを振り切ってトライ。FB金昂平は後半13分にも敵陣10メートルライン付近のスクラムからボールをもらうと、スルスルと抜けてハットトリックを達成した。
一方、朝明は、前半はPGによる3点だけだったが、後半17分、敵陣深くのラインアウトからサインプレーを決めてHO尾花カズがゴール右隅にフィニッシュし、歓喜。
しかし、勝ったのは大阪朝鮮で、20分にドライビングモールでトライを奪い返すと、試合終了間際にもゴール前の力勝負で5点を追加し、朝明を退けた。
その大阪朝鮮と2回戦であたることになったのは昌平だ。28日、第2グラウンドで松山聖陵（愛媛）と対戦し、26－12で競り勝った。
昌平は前半13分、SO篠崎虎太郎のラインブレイクからチャンスとなり、PR菅野侑多朗がパワフルに突進し先制した。
対する松山聖陵は22分、敵陣深くでフェイズを重ね、左にスペースを見つけたSO中村一貴からのキックパスをWTB永江優那がダイレクトキャッチしてトライ。
両チームともディフェンスは粘り強く、7－5の僅差で折り返した。
先に追加点を奪ったのは昌平で、後半2分、ラインアウトからの力強いドライビングモールでトライを挙げ、14－5とリードを広げた。
それでも松山聖陵は食らいつき、6分、ハーフウェイのラインアウトからのサインプレーでSO中村が密集を抜け、鋭いステップとスピードでゴールへ走り切り、再び2点差とした。
しかし昌平は20分、ハーフウェイでFB北川拓来がディフェンス裏にキックすると、それに反応したSO篠崎がボールを確保してゴールへ走り切り点差を拡大。昌平は25分にもトライを奪い、接戦を制した。
8年ぶり40回目の出場となった西陵は、高知中央（高知）と1回戦であたり、22－14で勝った。
西陵は前半10分、HO橋本純兵が先制トライ。ラインアウトからのドライビングモールは止められたが、ゴール前でパワープレーを繰り返し、背番号2がインゴールにねじ込んだ。
対する高知中央は13分、NO8マウ・シオネが力強い走りでトライを奪い返し、同点としたが、西陵は19分、ゴール前のPKから攻め、NO8平野叶苑がパワーでインゴールに突っ込み勝ち越した。
5点ビハインドで折り返した高知中央は後半2分、NO8シオネがくさびを打ち、オフロードパスをもらったFB大坂祐稀が抜けた。コンバージョンも決まり逆転する。
しかし西陵はその3分後、ラインアウトからのドライビングモールで5点を奪い、再びリード。16分にも力強いモールで押し込み、貴重な追加点獲得で勝利を引き寄せた。
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