昨年初めて花園を経験した青森山田(青森)は、2年連続2回目の全国高校ラグビー大会出場を果たし、第100回大会の1回戦で若狭東(福井)に58-0と快勝、2回戦進出を決めた。
青森山田はトンガからの留学生がチームを引っ張った。
前半2分にNO8リサラ・フィナウの力強いボールキャリーでゴールに迫り、リサイクルからCTBハニテリ・ヴァイレアが突っ込み先制した。7分にはFB千葉健がハーフウェイから突破して独走。FB千葉は14分にも軽快なフットワークから抜けて追加点を挙げた。
青森山田は勢いに乗り、17分にはFL中山仁のビッグゲインでたちまち敵陣深くに入ると、キックパスを使ってCTB金谷優斗がフィニッシュ。21分にはCTBヴァイレアが自陣からのブレイクスルーでチャンスメイクし、サポートしたNO8フィナウがゴールに持ち込んだ。24分にはCTBヴァイレアが個人技でトライを獲得。
若狭東は果敢に前に出るディフェンスを見せたが、後半も青森山田が4トライを追加し、大差がついた。
その青森山田と2回戦で対戦することになったのは、同じ東北の仙台育英(宮城)だ。12月27日におこなわれた1回戦で、富山第一(富山)を50-0で下した。
仙台育英は前半2分に敵陣深くに入り、SH竹森彩仁からオフロードパスをもらったキャプテンのSO青沼駿昌がゴールラインを越えて先制した。ディフェンスで踏ん張ったあとの11分には、スクラムで圧力をかけてボールを奪い返し、俊敏なSH竹森がゴールへ走り切った。23分にはキックチャージからPR吉田唯冴がトライゲッターとなり、17-0で折り返した。
仙台育英は後半5分にもラインアウト後に展開してFB高橋豪生が抜け追加点を奪うと、その後4トライを追加し、大勝となった。
富山第一は敵陣深くに入ってもラインアウトミスなどでチャンスをつぶし、得点することはできなかった。
日本航空石川(石川)は黒沢尻北(岩手/東北ブロック)との1回戦を61-3で制し、大会連覇を狙う桐蔭学園(神奈川)に挑戦する権利をつかんだ。
日本航空石川は前半9分、スクラムからのアタックでSO嶋竜輝がディフェンスを破り先制。13分にはSO嶋のキックパスをWTB藤原竜之丞が確保してゴールに持ち込んだ。
対する黒沢尻北は16分にFWがブレイクダウンで奮闘して相手の反則を引き出し、NO8駒井魁土がPGを決めて3点を入れた。が、得点はこの一度だけ。
日本航空石川はリスタート直後、トンガ出身のNO8パトリク・ヴァカタがハーフウェイからのカウンターで5人のタックラーを振り切り流れを引き戻すと、身長188センチ、体重112キロのヴァカタは後半6分にもパワーを披露。その5分後にはブレイクスルーのSO嶋をサポートしてハットトリックを達成し、勝利に貢献した。この試合では、プレーメーカーである嶋の動きも光った。
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