ラグビーリパブリック

京都成章が129得点の大勝発進。早稲田実と尾道も2回戦へ

2020.12.27

躍動した京都成章のWTB中川湧眞(撮影:松本かおり)


 第100回全国高校ラグビー大会でシード校となった京都成章(京都)は、大会初日の12月27日に1回戦で米子工業(鳥取)と対戦し、129-0で大勝発進となった。
 京都成章が奪ったトライは計19本。
 前半1分、米子工が自陣深くでラインアウトを乱し、ボールを手にした京都成章がたたみかけてCTB小林典大が先制した。3分にはハーフウェイのスクラムからボールを動かし、FB小林修市が抜けてゴールに持ち込んだ。高速アタックを繰り返した京都成章は、6分にはSO大島泰真が走ってフィニッシュ。10分にはカウンターでWTB倉田渉が大きくゲインし、すばやいリサイクルからSO大島が右の広いスペースにキックパスを放ち、WTB中川湧眞がダイレクトでキャッチし、トライゲッターとなった。リスタート後にはLO堀田凌永、PR森山飛翔と力走が続き、SO大島がさらに5点を追加するなど、前半から米子工を圧倒した。
 米子工はボールを手にしても接点でプレッシャーをかけられ、得点につなげることはできなかった。

早稲田実の堅いディフェンスに封じられた熊本西(撮影:松本かおり)

 2年ぶりに花園に戻った早稲田実業(東京第2)は、熊本西(熊本)に41-0で快勝し、1回戦突破となった。
 早稲田実は前半3分、スクラムからの展開でCTB田中勇成が抜けて先制。19分にはディフェンスでプレッシャーをかけてボールを奪い返し、またもCTB田中が鋭いステップで次々とタックラーをかわし、連続トライゲッターとなった。
 早稲田実は21分にも敵陣深くに入って攻め込み、FB池本晴人がゴールラインを越えて点差を拡大。ハーフタイム前にはテンポよくボールを動かしてWTB鴻池大志がフィニッシュし、24-0で折り返した。
 早稲田実は後半も2トライを重ねて快勝。
 熊本西は終始、早稲田実にプレッシャーをかけられ、なかなかチャンスを作ることができなかった。

尾道戦でトライを決めた松韻学園福島のPR吉田潤一朗(撮影:松本かおり)

 14年連続出場の尾道(広島)は1回戦で松韻学園福島(福島)と対戦し、64-12で勝った。
 序盤は松韻学園福島のリズムがよかったが、前半5分、尾道のWTB石丸源がインターセプトから60メートル以上独走し、先制した。
 6年ぶり2回目の出場となった松韻学園福島は11分、モールにこだわってゴールに迫り、体重125キロのPR吉田潤一朗が持ち出してパワーでインゴールに押さえた。コンバージョンも決まり勝ち越した。
 しかし尾道は16分、自陣でのスクラムからのムーブでWTB山川遥之が抜け出し、FB松井寿樹につないで逆転トライ。22分には相手のラインアウトミスから攻めに転じ、CTB村田佳翼がキック&チェイスでプレッシャーをかけてチャンスを広げ、自らボールを確保した13番は足腰強く前進してディフェンダーを振り切りフィニッシュした。
 ハーフタイム前にもトライを追加した尾道は、24-7で迎えた後半の立ち上がりもよく、自陣からテンポよくボールを動かし、左外をWTB山川が抜けてリードを拡大。山川は7分にも連続トライを挙げると、その後、右WTBの石丸なども躍動して勝利を引き寄せた。
 ディフェンスもしぶとかった尾道に対し、松韻学園福島は17分に得意のモールでトライを奪い返したが、2回戦にコマを進めたのは尾道だった。


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