第100回全国高校ラグビー大会が12月27日に大阪府・東大阪市花園ラグビー場で開幕した。記念大会ということで、史上最多の63校が出場。残念ながら、新型コロナウイルスの影響により全試合無観客でおこなわれる。
第3グラウンドの第1試合には初出場の川越東(埼玉第1)が登場し、3年ぶり8回目の出場となった明和県央(群馬)に挑んだが、7-24で敗れた。
川越東は立ち上がりよく、前半3分にゴールに迫り、キャプテンのWTB江田優太が記念のファーストトライを挙げ先制した。
しかし明和県央は7分、ラインアウトからモールで押し込み、コンバージョンも決まり7-7の同点とすると、24分にはラインアウトからサインプレーを使ってゴールに迫り、PR内山玄達がパワーでインゴールにねじ込み、勝ち越して折り返した。
後半も競り合いとなったが、明和県央は18分、ラインアウトからモールで押し込み貴重な追加点を獲得。
川越東は反撃を試みるも、明和県央はブレイクダウンで奮闘するなどして流れを変えさせず、最後はモールで前進したあとPR内山がボールを持ち出してフィニッシュし、川越東を退けた。
第1グラウンドの第1試合では、39年連続出場の佐賀工業(佐賀)が大津緑洋(山口)を64-0と圧倒した。
前半6分、FL内川朝陽が大きくゲインして敵陣深くに入り、たたみかけてNO8永池海音がゴールに持ち込み先制すると、11分にはモールで押し込み追加点。16分にはWTB森山翔斗が軽快なフットワークからディフェンダーをかわしてトライゲッターとなった。21分にはLO井上茉紗樹からオフロードパスをもらったNO8永池が50メートル以上走り切り、ハーフタイム前にはWTB森山が自陣22メートルライン付近から快足を飛ばして35-0で折り返した。
大津緑洋はしぶといディフェンスもあったが、ボールを支配して攻め続けた佐賀工は後半にも5トライを追加。
山口県代表の意地を見せたい大津緑洋はロスタイムに敵陣深くに入り、ゴールを目指したが、佐賀工が堅い守りでトライを許さず、64-0でノーサイドとなった。
第2グラウンドの第1試合では長崎北陽台(長崎)が函館ラ・サール(北海道ブロック)に69-14で快勝し、1回戦突破となった。
この試合、長崎北陽台がPGで先制したものの、最初のトライを挙げたのは函館ラ・サールだった。
前半5分、函館ラ・サールが出足の速いディフェンスでプレッシャーをかけて長崎北陽台のパスが乱れ、こぼれ球を拾ったSO川村心馬がハーフウェイから走り切った。
しかし長崎北陽台は11分、スクラムからボールをもらったSH川久保瑛斗の好走でゴールに迫り、密集からPR田中翔太朗がインゴールに突っ込み逆転した。14分には敵陣22メートルラインのラインアウトからモールを組み力強くドライブして追加点。21分にはワイドにボールを動かしてSO大町尚生が抜け、トライを挙げた。勢いに乗る長崎北陽台は、ハーフタイム前にはカウンターラックでボールを奪い返し、キック&チェイスでFB山田駿也がフィニッシャーとなり、29-7で折り返した。
長崎北陽台は後半にも6トライを追加。
大差をつけられた函館ラ・サールだが、試合終了間際、NO8吉田蒼の果敢なボールセービングから敵陣深くで攻めに転じ、SO川村がゴール前へ高くボールを蹴り上げ、相手が落としたボールを確保したCTB安永匠吾がトライゲッターとなり、全員で喜んだ。
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