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クレルモン19点リードから痛恨の逆転負け 松島フル出場も見せ場なし

2020.12.20

タックルされるクレルモンのペゼリ・ヤト。左奥に松島幸太朗(Photo: Getty Images)


 松島幸太朗らを擁して初のヨーロッパ制覇を目指すASMクレルモン・オーヴェルニュ(フランス)は現地時間12月19日、地元のスタッド・マルセル・ミシュランで、「2020-2021 ハイネケン・チャンピオンズカップ」のプールB・第2節をマンスター(アイルランド)と戦い、最大19点リードをひっくり返され、31-39で敗れた。

 クレルモンはこれで1勝1敗。4トライ以上挙げたためボーナスポイントを獲得し総勝点6となったが、プールBの12チーム中、プレーオフ準々決勝に進めるのは上位4チームのため、痛い1敗となった。

 松島は、ハットトリックを決めた前節と同じく、フルバックでフル出場。ディフェンスやラック参加など手堅くプレーした場面は何度かあったが、全体的にボールタッチの機会が少なく、見せ場はなかった。

 クレルモンはキックオフから30秒も経たぬ間にノーホイッスルで先制トライを挙げ、6分にも攻め込んで右に人数を余らせ、松島のパスに対して相手WTBシェーン・デイリーが手を出し故意にノックオンしたとしてペナルティトライが与えられた。14分と23分にもトライを重ね、28-9とリードして楽勝ペースかと思われた。

 しかし、マンスターは28分にチーム最初のトライを挙げ、JJ・ハンラハンの安定したゴールキックで徐々に点差を詰め、クレルモンにイエローカードが出た直後の69分(後半29分)、ラインアウトからモールで押し込みトライ。コンバージョン成功で逆転した。

 クレルモンは後半、反則やエラーで流れを悪くし、受け身から脱却できず。

 逆に、勢いに乗ったマンスターは77分にもトライとコンバージョンを追加し、7点差以内で負けたチームが得られるボーナスポイントをクレルモンに与えなかった。

 今季のチャンピオンズカップは、プールステージは総当たりではなく各チームそれぞれ4試合戦う(同じプール内で、格付けによってマッチメイクされた2チームとホーム&アウェイで対戦する)ことになっており、クレルモンは次、1月16日にマンスターのホームで再戦する。

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