第57回全国大学ラグビー選手権大会の準々決勝が12月19日におこなわれ、連覇を狙う早稲田大学は秩父宮ラグビー場で慶應義塾大学と対戦、29-14で制して準決勝進出を決めた。
早大は前半5分、キャプテンのNO8丸尾崇真がスクラムからのサイドアタックでブラインドサイドを突き、タックラーを振り切ってゴール右隅に飛び込み先制した。
14分には敵陣深くでテンポよくボールを動かし、FB河瀬諒介からの長いパスを右外でもらったWTB槇瑛人がフィニッシュ。20分にはFL相良昌彦のタックルで慶大が落球し、それを拾ったルーキーのCTB伊藤大祐がハーフウェイから独走、17-0とした。
対する慶大は26分、敵陣深くでのラインアウト後、走りこんできたFL山本凱が抜けてトライを奪い返す。
しかし早大は36分にも攻め込み、SO吉村紘から長いパスをもらったWTB槇が右外で3人のタックラーを振り切り、追加点を獲得。24-7で折り返した。
早めに点差を詰めたい慶大は、46分(後半6分)、49分とゴールに迫ったが、早大の守りは堅かった。
それでも、猛攻を続ける慶大は52分にもボールをつないで敵陣深くに入り、CTBイサコ・エノサが鋭いステップでディフェンダーをかわしてトライ。コンバージョンも決まり10点差とした。
しかし、反撃はここまで。
早大は後半、なかなか得点できずにいたが、79分に敵陣深くに入り、相手ディフェンスの動きを見ていたSO吉村がとっさに攻めの方向を変えて左に振り、チャンスメイク、WTB古賀由教が2人のタックラーを外してフィニッシュし、勝負を決めた。
早大は1月2日、東海大との準々決勝を制した帝京大(12月19日/花園:14-8)と秩父宮で対戦する。