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【RWC2023 プールD】 日本は欧州王者&南米の雄と同組。リーチ「非常に楽しみ」

2020.12.15

左からイングランドのイトジェ、日本の松島、アルゼンチンのマテーラ(C)Getty Images


 ジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチ率いる体制でラグビーワールドカップ2大会連続のベスト8入り、さらにそれ以上を目指す日本代表“ブレイブ・ブロッサムズ”だが、2023年フランス大会も難敵揃いのプールに入った。2019年大会の準優勝チームで、日本代表をよく知る名将エディー・ジョーンズが指揮するイングランド代表と対戦することが決まり、今年、ニュージーランド代表“オールブラックス”を初めて倒し自信をつけたアルゼンチン代表にも挑む。

 2020年は新型コロナウイルスの影響で1試合もできなかった日本代表だが、来年6月には、イングランド代表選手も多数選出されると思われるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズと対戦する予定で、2023年を見据えるジャパン戦士の奮闘が期待される。

 2015年大会、2019年大会で日本代表のキャプテンを務めたFL/NO8リーチ マイケルもそのひとりで、「どのチームとの対戦もチャレンジングであり、今からラグビーワールドカップ2023が非常に楽しみです。良いプールに入ったと思います。チームの一員としては、今後それぞれが自分の目標をもって準備に臨み、そして自分たちのラグビーを確立していくことが大切だと思います。3年後の対戦相手が決まって、今まで以上にハードワークの日々がスタートすることになります。2023年、フランスで桜のジャージーを着て、最高のパフォーマンスで結果を残せるよう努力していきます」と意気込みを述べた。

2018年11月にトゥイッケナムでイングランド代表に挑んだ日本代表。15-35だった(C)Getty Images

 イングランドは今年、シックスネーションズとオータム・ネーションズカップを制し、2冠を獲得。
 2019年ワールドカップの主力だったキャプテンのSO/CTBオーウェン・ファレル、LOマロ・イトジェ、NO8ビリー・ヴニポラなど経験豊富なメンバーが多く残り、“カミカゼ・キッズ”と形容され日本の大舞台でも堂々とプレーしたバックローのトム・カリー(22歳)やサム・アンダーヒル(24歳)など若手がたくましく成長している。
 2019年大会決勝で南アフリカ代表に敗れた悔しさは、20年ぶり2度目の優勝を狙うフランス大会へ向けて確かなエナジーとなる。
 指揮官はエディー・ジョーンズ。2015年のワールドカップで日本代表のヘッドコーチを務め、南ア戦撃破を含む歴史的3勝に導いた名将である。

 南米ラグビー界の雄であるアルゼンチン代表“ロス・プーマス”は、2020年11月14日にシドニーで、ワールドカップ3度優勝を誇るオールブラックスを25-15で下した。1985年の初対戦以来、30回目の挑戦で初めて成し遂げた歴史的勝利である。
 今年、オーストラリアで集中開催されたトライネーションズ(南半球3か国対抗戦)では、アウェイゲームながらオーストラリア代表相手に2試合連続で引き分けたことも自信になった。
 アルゼンチン代表は過去、ヨーロッパで開催されたワールドカップでは好結果を残している。1999年のウェールズ大会では初のベスト8入りを果たし、2007年は開催国のフランス代表を2度倒して銅メダルを獲得、2015年のイングランド大会でもベスト4に入っている。

 プールDの残り2枠は、オセアニア地区1とアメリカ地区2のチームが入る。

 オセアニアからは、トンガ代表かサモア代表のどちらか。予選は来年おこなわれ、この2チームがホーム&アウェイで戦い2試合の合計成績が良かった方が勝者となり、出場権獲得でプールDに入る。

 アメリカ地区は、2021年の北米予選で1位となったチームと南米予選の1位チームが激突し、勝った方が出場権獲得(アメリカ地区1)となり、ニュージーランド、フランス、イタリアと一緒のプールAに入る。負けた方はアメリカ地区2をかけたプレーオフに進むこととなり、北米予選2位×南米予選2位の勝者と対戦し、そこで勝ったチームがアメリカ地区2として日本などと一緒のプールDに入る。

 アメリカ地区で有力候補は、アメリカ、カナダ、ウルグアイ。世界ランキングがトップ30以内に入っているブラジル、チリなどにもチャンスはある。

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