ラグビーワールドカップ2023フランス大会のプール組分け抽選が12月14日にパリのパレ・ブロンニア(旧パリ証券取引所)でおこなわれ、日本はイングランド、アルゼンチンと一緒のプールDに入った。
イングランドの指揮官は、2015年のワールドカップで日本を率いて歴史的3勝に導いた名将エディー・ジョーンズであり、因縁の対決となる。2019年大会は準優勝。そして今年はシックスネーションズを制して欧州王者となり、秋のオータム・ネーションズカップも優勝して2冠を獲得した強豪だ。
南米の雄であるアルゼンチンは、今年のトライネーションズ(南半球3か国対抗戦)で2位。11月14日にシドニーで、ラグビー王国ニュージーランドのスター軍団“オールブラックス”を初めて倒し、オーストラリアとは2試合連続引き分けと、自信をつけている。
プールDにはそのほか、オセアニア地区1とアメリカ地区2が入る。
オセアニア地区1を決める予選は2021年におこなわれ、トンガとサモアがホーム&アウェイで戦い2試合の成績で上回った方がこのプールに入る。
アメリカ地区は、2022年9月までに南北アメリカ大陸内予選をおこなうことになっており、現在の世界ランキングや過去の実績から見て、アメリカ、カナダ、ウルグアイの争いになると見られている。
日本代表のジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチは、「素晴らしい強豪チームとプールDにて対戦できますことを大変光栄に思うと同時に、興奮しております。ラグビーワールドカップ2023が素晴らしい大会になることは間違いありません。これからの3年間、2023年に向け準備に集中できることが楽しみで、とてもワクワクしています。2019年大会では日本がラグビーとブレイブ・ブロッサムズ(日本代表)の両方に対して情熱を持っている国であることを世界に示しました。私たちはまだまだ成長の過程にあり、日本代表チームの成長と実力を世界に示すために、ワールドカップほどふさわしい舞台はありません。応援いただいているファンの皆様のご期待に応えるよう努めてまいります」とコメントした。
その他の組分けは以下のとおり。
開催国のフランスは、過去3回の優勝を誇るニュージーランドと同組。2019年大会チャンピオンの南アフリカは、アイルランド、スコットランドと一緒のタフなプールに入った。プールCも強豪ぞろいで、ウェールズ、オーストラリア、フィジーが準々決勝進出をかけて戦う。
残り8枠をかけた予選は、来年から始まり、2022年11月予定の世界最終予選(敗者復活戦)で全20チームが出そろうことになる。
<ラグビーワールドカップ2023 プール組分け>
【プールA】
ニュージーランド、フランス、イタリア、アメリカ地区1、アフリカ地区1
【プールB】
南アフリカ、アイルランド、スコットランド、アジア/パシフィック地区1、ヨーロッパ地区2
【プールC】
ウェールズ、オーストラリア、フィジー、ヨーロッパ地区1、世界最終予選(敗者復活戦)優勝チーム
【プールD】
イングランド、日本、アルゼンチン、オセアニア地区1、アメリカ地区2