12月14日に、ラグビーワールドカップ2023フランス大会の組合け抽選会がパリの旧証券取引所でおこなわれる。それに先立ち、抽選会に出席する、フランスの文化とアイデンティティを代表するアンバサダーが発表された。
写真家で環境保護活動家でもあり、上空から撮ったハート型のマングローブの写真で有名なヤン=アルチュス・ベルトラン、オスカー俳優のジャン・デュジャルダン、「レッドソール」と呼ばれる深紅の靴底がトレードマークのシューズデザイナーのクリスチャン・ルブタン、パリオペラ座のエトワールダンサーのアリス・ルナヴァン、ミシュラン三つ星シェフのギィ・サヴォワ、パリのルーブル美術館の内装、日本では東京の文化村やメルシャン軽井沢美術館の改修を手がけた建築家のジャン=ミッシェル・ヴィルモットの6人だ。
ジャン・デュジャルダンはラグビーのファンで、彼がスポンサーになっている児童保護支援団体の活動を通じて知り合った、同じくその団体のスポンサーである元フランス代表HCのマーク・リエーヴルモンと交流がある。
また、この春のロックダウン期間中に、フランスラグビーサイトの「ラグビーラマ」がロマン・ンタマックにビデオインタビューをした際に、サプライズでデュジャルダンが現れ、「やあ、ロマン! 親父(エミール・ンタマック)を超えるってどんな感じ?」と質問した。驚きながらも「彼の映画が大好きだから嬉しいな。父親を超えるなんて、僕はまだまだ修行中でその域には達していない。でも、父親もそれを期待していると思う」と21歳の青年は笑顔で答えていた。
クリスチャン・ルブタンは、元ウェールズ代表キャプテンのガレス・トーマスがゲイであると公表したことに感銘を受けて、靴をプレゼントしたことから親交が深まり、自身がデザインした靴にトーマスの名前をつけている。
ギィ・サヴォワも大のラグビーファンで、自身もプレーしていた。「ラグビーで人生を学んだ。ラグビーには試練があって、喜びの瞬間がある。成功するためには、異なるタイプの人間が同じ志を持つことが必要。僕の仕事も同じ」と言う。
ジャン=ミッシェル・ヴィルモットは、大会会場の一つである、ニースのアリアンツ・リヴィエラ・スタジアムの設計を手掛けている。
抽選会の模様はネットでライブ配信され、日本時刻では20時30分開始予定だ。