関東大学リーグ戦2部の順位決定戦が11月29日に東洋大学グラウンドなどでおこなわれ、Bブロック1位の東洋大学がAブロック1位の山梨学院大学を33-26で下し、22年ぶりの優勝を決めた。
前半の「東洋」、後半の「山学」となった。
東洋大は前半、キックでのエリア取りがはまった。自陣から展開する相手に対し、FL村井貴らの突き刺さるタックルが決まる。相手のパスミスやノックオンを誘い、ほとんどの時間を敵陣で過ごした。
先制トライは12分。敵陣深くのラインアウトからモールで押し込んだ。その後も18、29、36分と連続でトライを重ね、失点を0に抑えた。
26-0で迎えた後半。山梨学大が開始1分から盛り返す。相手のパスミスを好反応でキック。自陣から走ったWTB加島有盛DJが拾い上げそのままインゴールへ走った。
続く6分にCTBヴィリアミ・ソキヴェタのラインブレイク、9分にはFB河野孝太郎がハイパントのこぼれ球を拾ったことが起点となり連続トライ。わずか10分で3トライを奪い、勢いをつけた。
その後はお互いに反則を犯して中盤での攻防が続くが、均衡を破ったのも山梨学大だった。26分、途中出場のケレブ・カブヴァディが自陣から大きくブレイク。そこで得た反則からラインアウトモールで押し込んだ。これで26-26の同点に追いつく。
勢いは止まらず、ここまで押されがちだったキック合戦でも相手のキックミスで優位に立った。さらにスクラムのコラプシングを敵陣10㍍ラインで得る。ペナルティゴールを狙ったがこれが決まらなかった。
ここから東洋大が踏ん張った。シンビンが明けて15人に戻ると、CTB中島羅王がビックグゲイン。40分、最後はピック&ゴーで歓喜のトライ。ノーサイドの笛が鳴った。
これで1部の全試合が実施されれば入替戦に進む。主将のSH高橋太一は試合後の円陣で宣言した。
「歴史を創ろう」
また、同時刻に開催された関東大学対抗戦Bの1位決定戦はAブロック1位の成蹊大がBブロック1位の明治学大を35―10で下した。対抗戦は、Aの日体大と明大の試合が中止になったことで、入替戦はおこなわれない。