2019年のラグビーワールドカップで準々決勝敗退するまでオーストラリア代表のヘッドコーチを5年務め、現在はアルゼンチン代表のコーチングコンサルタントとしてラグビーチャンピオンシップに参加しているマイケル・チェイカが、ラグビーリーグ(13人制)レバノン代表のヘッドコーチに就任することが明らかになった。11月19日にレバノンのラグビーリーグ連盟が公式に発表した。
チェイカ本人はシドニー出身だが、両親は中東レバノンからの移民であり、かつて出版物で「大人になって初めてベイルート(レバノンの首都)に行ったとき、その場所との強いつながりを本当に感じた」と述べている。そして今回、縁があるその国の代表チームの指揮官を任されることになり、「信じられない機会。とても感謝している。レバノンの人々と一緒になって、国内および世界中のすべての人が彼らのチームを非常に誇りに思うようになることを楽しみにしている」と同国のラグビーリーグ連盟を通じてコメントした。
2015年にオーストラリア代表をワールドカップ決勝に導き、同年のワールドラグビー年間最優秀コーチに選ばれたチェイカは、長く15人制の世界でキャリアを積んだ名将のひとり。13人制での本格的な指導歴はないが、自身はもともとラグビーリーグも好きで実際にプレーしたことがあるという。今年はラグビーリーグの名門、シドニー・ルースターズにアドバイザーとして招かれ、選手の攻撃スキルの向上を支援するとともに、15人制での豊富な経験と知識からゲームプレーに対して異なる視点を提供していた。
13人制のレバノン代表は現在、世界ランキング10位。来年秋にはイングランドで開催されるラグビーリーグワールドカップ2021に出場する予定で、初のベスト8入りを果たした前回大会以上の成績を目指す。