ラグビーリパブリック

大東大に快勝の東海大は流経大と全勝対決へ。指揮官が選手起用と課題解決について語る。

2020.11.18

11月15日の大東大戦でマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた東海大FB酒井亮治(撮影:長岡洋幸)


 関東大学リーグ戦2連覇中の東海大は11月21日、東京・秩父宮ラグビー場で流経大との全勝対決に挑む。

 4月上旬にクラブの寮を解散させ7月に活動再開と急ピッチで強化を図り、目下開幕5連勝中。初の大学日本一に向け、課題を克服しながら歩みを進める。

 15日、セナリオハウスフィールド三郷では昨季4位の大東大に55-12で勝利した。

 前半8分に先制されるなど、ハーフタームまでは17-12と苦しい展開を強いられた。しかし、時間を追うごとに防御のほつれを攻略。再三のチャンスメイクでマン・オブ・ザ・マッチを獲得したFBの酒井亮治は、メディア共用の音声談話でこうまとめた。

「前半は厳しい戦いでしたが、後半は継続してトライを重ねられてよかったです。課題が見つかったので、これを次に活かしたいです。次戦は全勝同士。しっかりと勝ち切っていきたい」

 この日はNO8の吉田大亮が欠場も、木村季由監督は「コンディションがよくなかったので大事を取りました。次戦は問題なくできると思います」と説明。14日に前年度2位の日大を下し意気揚々の流経大に対し、ベストの布陣で挑みたい。

 先発候補には1年生が多く、司令塔のSOでも東海大仰星高出身のルーキー、武藤ゆらぎがここまで2戦連続で背番号10をつける。果敢に仕掛ける。

 かたや、昨季まで主力SOの丸山凛太朗は大東大戦ではリザーブスタート。後半16分に登場するや、相手の死角へのキックで陣地を取ったり、足技でトライを演出したりと戦術眼を披露する。

 指揮官は、両選手の起用についてこう言及している。

「武藤は安定感があり、チームとしてやろうとしていることをやれているのを評価しスタートを任せています。丸山についてはゲームのなかで勢いを生み出せる。今後に向けては見極めたいところもありますが、こういう(大東大戦のような)形でやっています」

 留学生でも東海大福岡高出身の1年生、FLアフ・オフィナが大東大戦のスターターとなった。防御で身体を張れる。ランニングスキルの高い2年生LOのワイサケ・ララトゥブアらとともに、限られた外国人枠を彩る。

 改善点は攻撃中の接点か。大東大戦では球を手放さないノット・リリース・ザ・ボール、サポート役が規定の位置より手前でプレーするオフサイドの反則を何度も取られた。特に、大外でランナーが孤立した際は何度も足止めを喰らっていた。木村監督は続ける。

「特に外側の位置ではキャリア(ボール保持者)なり、スイープ(接点でのサポート)をする人間の入り方をきちんとやらないといけない」

 流経大戦は14時、キックオフ。

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