群馬・県立敷島公園サッカーラグビー場で11月14日、全国高校ラグビー大会の群馬県予選決勝がおこなわれ、明和県央が東農大二を52-7で破り、3年ぶり8回目の花園行きを決めた。
前半は風下だった明和県央だが、堅固なラインアウトモール、防御裏へのショートパントの再獲得など、多彩な攻めから6、17、24、27分と4連続トライ。
風上の東農大二は自陣からも積極的にボールを展開したが、ブレイクダウンでたびたびジャッカルに遭うなど、リズムを崩されインゴールに近づけない。
26-0で迎えた後半、ミスのない連続攻撃で相手インゴールに迫った明和県央は3分、精度の高いプレースキッカーであるCTB山嵜和(3年)がフィニッシュした。
ここで東農大二も反撃。後半15分、相手の反則により敵陣左に攻め込み、ラインアウトから接点へスピーディな連続攻撃。HO桐谷聖(2年)がインゴールを割り、SO山本真太郎(3年)のコンバージョンも成功して7点を返した。
リードを26点(33-7)に縮められた明和県央だが、直後の後半18分にラインアウトモールから、同20分にはキックチャージからのカウンターで、同32分にはふたたびFW一体のモール攻撃で計3トライを追加。52得点を積み重ね、3年ぶりの歓喜を味わった。
惜しくも敗れた東農大二だが、1枚の花園切符を争う1都6県の準優勝校による関東ブロック大会が、11月21日に開幕する。
東農大二の齋藤泰勝ヘッドコーチは、関東ブロック大会へ向けて「彼らの良いところを引き出して、農大二高らしさをもう一度確認したい」と語った。
3年ぶりの花園行きを決めた成田仁監督は「久しぶりに大阪へ行けるのは嬉しい。私たちはベスト16を2回経験しているので、(初の)ベスト8が目標です」と、12月27日開幕の大舞台へ向けて意気込んだ。