ラグビーリパブリック

元日本代表の畠山は来年も北米MLRに参戦 フリージャックス「空飛ぶ横綱が戻ってくる!」

2020.11.10

畠山健介。2011年と15年のW杯に出場し、英・プレミアシップでもプレー経験がある(Photo: Getty Images)


 ラグビーの日本代表プロップとして歴代最多(全体で4位)の78キャップを誇る畠山健介が、来年もボストンを拠点とするニューイングランド・フリージャックスの一員として北米プロリーグのメジャーリーグラグビー(MLR)でプレーすることが明らかになった。

 35歳の畠山は今年2月9日、2020MLRの開幕節で、フリージャックスの背番号3をつけてデビュー。経験豊富でエネルギッシュなタイトヘッドプロップは若手の見本とされ、活躍が期待されたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により大会はシーズン途中で中止となっていた。

 しかし、フリージャックスによれば、畠山とは2年契約で、2季目となる2021シーズンへ向けてチームに復帰することを11月9日に公式発表。“Flying Yokozuna(空飛ぶ横綱)”が戻ってくると喜んでいる。

 畠山はチームを通じ、「2021年にフリージャックスに戻るのを楽しみにしています。2020年シーズンは、リーグだけでなく世界中で難しいシナリオでした。困難な状況のなかで、勝利し、人々に希望を与えることが2021年の私たちの使命。頑張りますので、応援よろしくお願いします!」とコメントした。

 フリージャックスのパフォーマンスマネージャーであるトム・キンドリーは畠山について、「ケンスケは真のレジェンドであり紳士。いつも笑顔で、言葉の壁に関係なくチームメイトを笑わせ、豊富な知識を伝える方法を見つけている。2020年はシーズンを通して一流の行動を示し、彼の日常のふるまいを通してプロになることの意味を一貫して体現してくれた。私たちのアカデミーシステムにもいい影響を与えている」と高く評価しており、2021年のパフォーマンスにも期待している。

 MLRは2018年のスタート以来、成長を続け世界中から注目が集まるようになり、サンディエゴ・リージョンには来季へ向け、元イングランド代表主将のクリス・ロブショウと元ワールドラグビー年間最優秀セブンズ選手のセシル・アフリカが新加入、さらに現イングランド代表ヘッドコーチのエディー・ジョーンズがコーチングコンサルタントとしてサポートしている。

 トロント・アローズには昨年のワールドカップでアルゼンチン代表の15番をつけたホアキン・トゥクレットが新たに加わり、カナダ代表としてワールドカップ4大会出場のDTH・ファンデルメルヴァはロサンゼルスに誕生したLAギルティニスのビッグネームだ。

 4季目となる2021年のMLRは、新たに2チーム誕生で13チーム参加となり、3月20日に開幕する予定。レギュラーシーズンは2つのカンファレンスに分かれて(畠山所属のフリージャックスはイースタン・カンファレンス)18週にわたっておこなわれ、各上位2チームがプレーオフ進出、8月1日にチャンピオンが決まる。

Exit mobile version