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【関西大学Aリーグ】 京産が土壇場トライで立命に逆転勝ち 同志社は関大に競り勝つ

2020.11.08

 11月7日に開幕した関西大学ラグビーAリーグは、4チームずつ2組に分かれての熱戦が始まり、8日には大阪・鶴見緑地球技場でEven(偶数)リーグがキックオフ。京都産業大学と同志社大学が白星発進した。

 京都産業大学は立命館大学と対戦し、土壇場のトライで33-27と逆転勝ちした。

 前半からシーソーゲーム。
 13分に京産大のSO西仲隼が敵陣22メートルライン外から軽快なフットワークで抜けて先制すれば、立命大は3分後、スクラムからのアタックでWTB間瀬陽紀が切り込み、サポートしたSO江良楓がオフロードパスをもらってトライを奪い返した。

 23分に京産大がFWのパワープレーでいったん勝ち越したが、立命大は29分、ラインアウト後のサインプレーが決まってWTB藤井健太郎がブラインドサイドを抜け、SH北村瞬太郎につないでトライを奪った。立命大はハーフタイム前にも敵陣深くに入り、俊敏なSH北村からオフロードパスをもらったFB安井拓馬がフィニッシュし、逆転して折り返した。

 立命大は後半早々、SO江良がディフェンスを突破し、キックしたボールをCTB山口魁生が確保してトライ、10点リードを奪う。
 しかし、追う京産大は46分(後半6分)、モールでゴールに迫り、HO梅基天翔が突っ込んで得点者となり反撃開始。その後、立命大にPGを決められ6点差をつけられた京産大だったが、63分、敵陣10メートルライン付近でアドバンテージを得ると、CTB家村健太がディフェンス裏にチップキックして自らボールを確保、CTBニコラス・ホフアにつないで1点差に詰めた。

 そして、73分に危険なプレーをした立命大の選手にイエローカードが出され、数的有利となった京産大が活気づく。立命大は14人で懸命に踏ん張っていたが、ロスタイムに反則を犯してしまい、京産大がラストチャンス。ゴール前でFWがピック&ゴーを繰り返し、1年生のFL三木皓正が突っ込んでライン上に押さえ、劇的な逆転ゲームとなった。

 同志社大学は関西大学と対戦し、33-31で競り勝った。

 序盤に流れをつかんだのは関大だった。PGで先制し、前半9分にはSO高桑基生がディフェンス裏にチップキックを放ち、NO8高井杏輔が確保してFL千原拓真につなぎトライを挙げた。

 対する同志社は12分に敵陣深くに入り、WTB岡野喬吾がゴールに持ち込んだ。
 その後、関大に再びトライを奪われ点差を広げられた同志社だったが、38分、ハイキックのバウンドボールをSO田村魁世が確保してトライゲッターとなり3点差に詰めた。

 しかし、関大はハーフタイム前、ハイボールをキャッチした相手選手にプレッシャーをかけ、ルーズボールを手にしたLO福島蒼がゲイン、ゴール前でLO南陽高につなぎ、リードを広げるトライを挙げた。

 10点ビハインドで折り返した同志社は後半開始早々、相手のミスからチャンスとなり、CTB稲吉渓太が敵陣22メートルライン外から軽快なフットワークで中央を突破しトライ。44分(後半4分)にはWTB岡野が敵陣10メートルラインからディフェンスを破ってゴールへ駆け抜け、28-24と逆転した。

 その後、同志社は何度も相手に攻め込まれながら、しぶといディフェンスでピンチをしのいだ。すると、77分にラインアウトからモールで押し込み貴重な5点を追加。

 関大は79分にFB松本大吾の突破からチャンスを広げ、7点を奪い返し2点差としたが、リスタートのキックオフボールを関大は確保できず、同志社がキープし続け、33-31でノーサイドとなった。

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