ラグビーリパブリック

“自治体ワンチーム”が総会を開催。ラグビー文化を根付かせる

2020.11.02

総会に臨む出席者ら。対面には大型スクリーンにオンラインでの出席者が映った(撮影:松本かおり)

 ラグビーワールドカップ2019日本大会の決勝戦が、横浜国際総合競技場でおこなわれたのが1年前の今日。同じ横浜でこのラグビーの盛り上がりをつなげていく取り組みが話し合われた。

 日本全国でのラグビーの発展に向けた活動を推進する「ラグビーとの地域協創を推進する自治体連携協議会(通称:自治体ワンチーム)」は11月2日、横浜市庁舎にて令和2年度の総会を開催した。

 総会には、会長の林文子・横浜市長、幹事長の川勝平太・静岡県知事、相談役の嶋津昭氏(元ラグビーW杯2019組織委員会総長)に加え、日本協会からも森重隆会長や岩渕健輔専務理事らが出席。また、加盟する自治体の首長がオンラインで参加した。

 自治体ワンチームは、日本全国におけるラグビーの普及・振興やラグビーを行う環境の整備促進、ラグビーを契機とした地域振興・まちづくり促進、そして青少年・社会教育活動の促進などをおこなっていく。2020年3月に設立された。

 前身はラグビーW杯2019の19開催自治体で構成された「ラグビーワールドカップ2019開催自治体協議会」(会長は林市長)。自治体ワンチームには、この開催自治体に加え、公認チームキャンプ地やラグビーを応援する自治体の計138の自治体が加盟している。(9月30日現在)

 林市長は総会の冒頭で「私たち138自治体はW杯をきっかけに大きく盛り上がったチームを決して途切れさせてはならないと考えている。ラグビー文化を日本にしっかりと根付かせましょう」と意気込んだ。

 総会では、自治体ワンチームの事業計画を、日本協会の考え方に寄り添って早期の策定を図りたいため、日本協会に次期計画の早期策定を提言。

 これに加え、自治体ワンチームの取り組みをより実効力のあるものにするため、日本協会がおこなうラグビーW杯2019のレガシー事業において造成された、「ラグビーを通じた地域活性化活動のための基金」の活用方法を共に考えていくことを提案した。

 2つの提言は全会一致で可決され、日本全国で着実なラグビーの普及・振興などの取り組みを速やかに進めていく。

 森会長は「ラグビーが地域の皆様に元気と活力を与え、仲間を思い、感動の機会を増やすことができるよう、ますます力を入れる覚悟で臨む」と語った。



自治体ワンチーム ホームページ ■ https://jichitai-oneteam.com/

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