今季からキャプテンに就いた田村優は、横浜での記憶について昨年のワールドカップでスコットランドに勝った試合の印象が強烈と語り、「キヤノンでもいい思い出を作っていきたい」と言った。
11月2日、キヤノンイーグルスは、2022年1月に開幕が予定されているラグビーの新リーグより、横浜市をホストエリアにすることを決定したと発表した。
同日午後、横浜市の林文子市長らとともに記者会見を開いた。
同チームは東京・町田市にあるキヤノンスポーツパーク(東京都町田市)で練習をおこなっている。
今後も日常の活動、周辺地域における地域貢献活動は継続していく。
2022年1月に発足する新リーグでのホームゲームを横浜市で実施していく。
これまでもトップリーグの試合が開催されてきたニッパツ三ツ沢球技場、ラグビーワールドカップ2019の決勝戦会場にもなった日産スタジアム(横浜国際総合競技場)で公式戦を開催する。
新リーグ初年度はホームゲームの5割以上を横浜で実施できるように施設、Jリーグとも協議していく。
サッカーとの共存、芝の状態維持、観客動員能力を考えると、現実的には、まずはニッパツ三ツ沢球技場での試合数を増やしていくことになりそうだ。
また、横浜市でのラグビー普及活動や、競技者の育成サポート、地域貢献等の幅広い活動をおこなう。さらに、横浜スポーツパートナーズに加入し、他の競技団体とも協力しながら、横浜市におけるスポーツ振興にも積極的に参加していく。
「ホームエリアに選んでいただいて光栄です。歓迎します。ちょうど1年前はワールドカップの決勝がおこなわれた日。横浜はあのときの気運を消すことなく、これからもラグビーを盛り上げていきたい」と笑顔の林市長に対し、田村主将は「キヤノンが横浜でプレーできることになり、僕も選手たちも楽しみです」と答えた。
「ワールドカップを超えるようなインパクトを残せるように練習をしています」
田中史朗は「子どもたちに夢を与えたい」と繰り返し、横浜の印象を「以前からおしゃれな街だと思っていた」と笑顔でトーク。桐蔭学園出身の小倉順平はニッパツ三ツ沢球技場では何度もプレーし、たくさんの思い出があると話し、「(キヤノンでも)良い報告ができるように頑張る」と口にした。
ジェシー・クリエルもワールドカップを制した南アフリカ代表の一員だったことから、「思い出の地」とした。
日本最高峰のリーグで戦うチームとして、キヤノンは神奈川のラグビーを牽引していく意志を強くしている。
三菱重工相模原ダイナボアーズとの神奈川ダービーを熱くするほか、桐蔭学園高校や慶大、関東学院大、女子チームの横浜TKMとも連携を取りながら活動していくことになりそうだ。