2020年度の関東大学対抗戦Aで、開幕から3連勝していた早稲田大学と帝京大学が11月1日に東京・秩父宮ラグビー場で激突し、早稲田が45-29で勝利、ライバルに黒星をつけた。
シーズン後半の全国大学選手権でも優勝争いにからんでくると思われる強豪同士の対戦。
先制したのは早稲田だった。
前半9分、ゴール前のスクラムから攻め、キャプテンのNO8丸尾崇真がディフェンダーを2人ひきつけてCTB平井亮佑にパスし、ファーストトライが生まれた。14分にはCTB長田智希のブレイクスルーからチャンスとなり、サポートも速くFL村田陣悟がフィニッシュした。
12点ビハインドとなった帝京は、18分に敵陣22メートルライン内に入り、テンポよく連続攻撃、SO高本幹也がタテへ切り込み、オフロードパスをもらったCTB押川敦治がインゴールに突っ込んだ。そして、25分にも敵陣深くに入ると、FWがスクラムで圧倒、NO8奥井章仁がインゴールに押さえ、FB奥村翔のコンバージョン連続成功で逆転した。赤いジャージーの男たちは29分にもゴールに迫り、今度はパワフルなFLリッチモンド・トンガタマがトライを奪った。
しかし早稲田は37分、ラインアウトからモールで押し込み、SO吉村紘がコンバージョンを決めて同点に追いつく。
19-19で迎えた後半、最初に得点したのは早稲田で、53分(後半13分)、敵陣でのパスはやや乱れたが、FB南徹哉が後ろへはたいたボールをCTB長田が手中にし、相手ディフェンスのスキを突いてゴールへ駆け抜け勝ち越した。
7点リードを奪った早稲田はさらに57分、またもスクラムで劣勢となったもののボールをキープし、WTB槇瑛人がハーフウェイから右サイドを振り切って独走。33-19とした。
帝京が60分に5点を奪い返したが、早稲田はその5分後、ラインアウトからモールで押し込み再びリードを広げた。SO吉村のゴールキック成功で貴重な2点を追加。
77分にはWTB古賀由教が快足を飛ばして帝京を突き放し、開幕からの4連勝を決定づけた。
帝京は試合終了間際にトライを奪い返したが、今季初黒星で3勝1敗となった。