10月17日にセナリオハウスフィールド三郷でおこなわれた関東大学リーグ戦1部、中央大学と大東文化大学の対戦は、29-29で引き分けた。
冷たい雨で冬を思わせるような寒さの中、先制したのは中大だった。前半22分にLO藤牧拓真が中央スクラムからトライ。FWリーダーのLO青木智成が、「大東大戦に向けて、最初の10分にフォーカスする練習をしてきた」という言葉どおり、雨の中の試合でも落ち着いてゲームをコントロールした。
30分には自陣10メートル付近のスクラムから大東大のNO8サイモニ・ヴニランギに突破を許してしまう。だが、中大は焦ることはなかった。「この1週間、FWはセットプレーにこだわって練習をしてきた」と青木が言うようにスクラムやモールで力を結集。33分にはモールを押し込んで、最後はFL平見尚がボールを押さえて再び逆転した。
中大は2点差で迎えた後半の立ち上がり、大東大にドライビングモールからHO酒木凜平にトライを決められて再逆転された(12-15)。それでも、47分(後半7分)にラインアウトモールで押し込み、再びFL平見がトライ。コンバージョンも決まり19-15と再び試合をひっくり返した。
4点を追う大東大は留学生がパワフルなプレーで突き進む。60分にはNO8ヴニランギが次々とタックラーを弾き飛ばしゴールに飛び込むと、71分にもインターセプトから最後はCTBシオペ・ロロ・タヴォがトライ。
10点差をつけられた中大は、FL川勝自然キャプテンが「最後は全員の集中力で同点まで持っていくことができた」と、執念を見せる。78分にWTB杉本崇馬がトライを奪い返し5点差とすると、試合終了間際にも敵陣深くに入ってラインアウトからドライビングモール、交代で入ったばかりのFL吉田幸司が押し込み同点とした。コンバージョンは外れてしまい、逆転のチャンスを逃したが、その後も最後まで互いに譲らず。
両チームともに2連敗で迎えた一戦は引き分けに終わった。