日本のラグビーシーンで活躍し(コカ・コーラ、パナソニック、清水建設に所属)、2017年シーズンから2季続けてサンウルブズでもプレー。その間にフォースでの87キャップも合わせ、スーパーラグビー100キャップに到達したサム・ワイクスが、ワラターズと2021年シーズンの契約を結んだ(1年契約)。
10月12日、同チームが発表した。
同選手は8シーズンに渡ってパースに本拠地を置くフォースでプレーした(2008年〜2015年)。しかし、シドニーの出身だ。ワラターズのアカデミーに所属していたこともある。
2006年にはワラターズ・ディベロップメントチームの一員として英国ツアーにも参加した。
フォースでキャプテンを務めることもあったワイクスは、サンウルブズでも20戦に出場した。ワラターズは、その経験値の高さへ期待を寄せる。
NSW協会のGM、ティム・ラップは、「ワイクスの経験は若いFW陣の中でとても貴重なものになるだろう」と話す。
「若い才能のある選手たちの活躍にとても興奮していますが、サムのような経験豊富な選手とのバランスが重要です。彼は(若いときに)我々のパスウェイの中で成長してきたので戻ってきてくれて嬉しいですね」
そう話すラップGM同様、ワラターズのヘッドコーチを務めるロブ・ペニー(NTTコム、豊田自動織機で指揮を執った)も「トップリーグ時代から意識していた選手。来年は我々のグループに大きく貢献できると感じている」と語っている。
ワイクスは、日本チームとの契約がもう1年残っていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、母国へ戻る決断をした。
最近はいくつかの学校でのコーチング等をしながらコンディションを整えていた。シドニーのクラブ、ウエストハーバーでプレーし、シーズンへ向けて準備をすすめていくことになる。