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姫野がNZハイランダーズ加入で来季スーパーラグビー挑戦! 「また1からハングリーに」

2020.10.12

日本代表の姫野和樹。昨年のワールドカップで悲願のベスト8入りを決めたスコットランド戦(撮影:松本かおり)


 トヨタ自動車ヴェルブリッツは10月12日、所属する日本代表バックローの姫野和樹(26歳)が来年のスーパーラグビーに挑戦するため、ニュージーランドのハイランダーズに加入することが決まったと発表した。
 姫野はサンウルブズ(日本チーム)のメンバーとしてスーパーラグビーでプレーしたことはあるが、サンウルブズは2020年を最後に同リーグから除外されている。

 来年のスーパーラグビーについて、フォーマットやスケジュールなど詳細はまだ決まっていないが、ニュージーランドでは、新型コロナウイルスの世界的大流行を受けて今年実施した国内大会の「スーパーラグビー アオテアロア」を2021年も開催する計画がある。日本では、トヨタ自動車ヴェルブリッツも参戦するトップリーグが1月16日開幕、プレーオフは5月開催で調整中のため、もしスーパーラグビーの時期と重なれば、トップリーグ2021には姫野は参加しない可能性がある。

 姫野はトヨタ自動車ヴェルブリッツを通じ次のようにコメントした。

「この度ニュージーランドのハイランダーズでスーパーラグビーにチャレンジすることになりました。今回のチャレンジにあたり快く送り出してくれる豊田社長をはじめ関係者の方々、いつも応援していただいているファン皆さんへの感謝の気持ちを忘れず、グラウンドで結果を残すことで恩返しできるようにがんばってきます」

「自分の居心地のいい日本という環境を離れ、また1からハングリーにプレーすることが、今の私にとって必要だと思いました。また、今後の日本のラグビー界にとっても日本人が海外で活躍するということは多くのことをもたらすと考えており、私の活躍を通して勇気や感動を感じてもらえればうれしく思います。日本のラグビーファンの皆様の前でプレーできないのが悲しいですが、帰ってきたときには大きく成長した姿をお見せできればと思います。今後も私とヴェルブリッツの応援をよろしくお願いいたします」

 姫野は10月22日に会見をおこなう予定。

 ハイランダーズはニュージーランド南島のダニーデンを本拠地とし、現日本代表ヘッドコーチのジェイミー・ジョセフが指揮していた2015年に初優勝を遂げている。2013年から2016年にかけては日本代表スクラムハーフの田中史朗(現 キヤノンイーグルス)も在籍していた。

 姫野は2017年に日本代表としてデビューし、これまで17キャップを獲得。昨年のワールドカップではナンバー8、フランカーとして日本代表の全5試合に先発し、悲願のベスト8入りに大きく貢献した。そして、サンウルブズの一員としてスーパーラグビー11試合出場の経験がある。トヨタ自動車ヴェルブリッツでは2017年のルーキーイヤーから3季連続でキャプテンを務めていた。

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