ラグビーリパブリック

対抗戦連覇狙う明大が青学大の挑戦退ける。早大、帝京大も開幕2連勝

2020.10.11

明治は密集戦を勤勉に攻略し大勝。写真はFL繁松哲大(撮影:高塩隆)


 関東大学ラグビーの対抗戦Aとリーグ戦1部は、10月11日に第2節の試合が各会場でおこなわれた。

 対抗戦グループで連覇を狙う明治大は、ホームグラウンドで青山学院大を82-10と圧倒し、今季開幕2連勝となった。

 先制したのは青学だった。一週間前の開幕節で昨季日本一の早稲田大相手に健闘していたチャレンジャーは、前半3分、敵陣深くのスクラムからの攻撃で、ボールを手にしたキャプテンのSO西野稜祐がディフェンス裏のスペースにグラバーキック、弾んだ楕円球をWTB大村知意が確保してファーストトライを挙げた。

 しかし明治はすぐに反撃。2分後、FB石田吉平が自陣からのカウンターで大きくゲインし、SH飯沼蓮につないで5点を奪い返した。

 その後、青学はしぶといディフェンスで食い下がろうとしたが、明治は怒涛のトライラッシュ。41-5で折り返すと、後半も手を緩めず青学を突き放し、大勝となった。

立大戦で先制トライを挙げた早大LO桑田陽介(撮影:松本かおり)

 早稲田大はホームグラウンドで、5シーズンぶりに対抗戦Aグループに昇格した立教大の挑戦を46-7で退け、こちらも2連勝となった。

 早稲田は前半5分、ハーフウェイからWTB今駒有喜が大きくゲインして敵陣深くに入り、PKを得てからの速攻でLO桑田陽介が先制トライを挙げた。

 その後しばらく自陣でやや劣勢の時間が続いた早稲田だが、立教の反撃を封じると、22分、自陣深くから抜け出したFL相良昌彦が前方に大きくキック、チェイスに競り勝ったFB小泉怜史がドリブルしてインゴールで押さえ、追加点を奪った。

 35分には敵陣深くでスクラムのターンオーバーからキャプテンのNO8丸尾崇真が得点。
 39分にはWTB古賀由教の好走からチャンスとなって連続攻撃をWTB今駒がフィニッシュし、24-0で折り返した早稲田は、後半さらに4トライを追加し2連勝となった。

 その他の対抗戦Aの試合は、白星発進していた筑波大と帝京大が第2節で激突し、3季ぶりの全国制覇を目指す帝京大が54-17で制している。
 先週の開幕節で筑波大に苦汁をなめさせられた慶應義塾大は、ホームで日本体育大と対戦し、74-0で今季初勝利を収めた。

 関東大学リーグ戦1部は、3連覇を目指す東海大が中央大を64-5で下し開幕2連勝。
 6季ぶりのタイトル獲得を目指す流通経済大は、同じく白星発進していた専修大と対戦し、52-17で連勝となった。
 今季初勝利を目指す法政大と大東文化大の対決は、33-12で法政大が勝った。

 10日に唯一おこなわれた試合では、日本大が関東学院大に50-5で快勝している。