日本代表フッカーとして22キャップを獲得し、東芝ブレイブルーパスでも活躍した湯原祐希さんが、36歳の若さで亡くなったことがわかった。2020年9月29日に逝去したことをブレイブルーパスが発表した。
今年はブレイブルーパスのFWコーチに就任し、2020-2021シーズンへ向けてチーム強化に取り組んでいた湯原さん。死因は公表されていないが(9月30日時点)、東芝によれば、29日の朝にクラブハウスで自主トレーニング中に意識を失って倒れ、緊急搬送された病院で息を引き取ったという。
湯原さんは千葉県出身。流通経済大学付属柏高校、流通経済大学を経て2006年に東芝入社。ジャパンラグビートップリーグデビューは2008年10月の日本IBMビッグブルー戦で、2017年1月のパナソニック ワイルドナイツ戦でリーグ戦通算100試合出場を達成した(トップリーグ通算出場は120試合)。2008年度と2009年度のトップリーグ連覇にも大きく貢献した。
そして、2019年には選手としての第一線から退き、ブレイブルーパスのコーチングスタッフに入り、2020年はFWコーチに就任していた。
日本代表としては、2010年5月の韓国代表戦でデビュー。2011年はワールドカップの大舞台に立ち、同大会でチャンピオンとなるニュージーランド代表相手に奮闘した。
2015年のワールドカップでも日本代表のスコッドに入り、試合には出場しなかったが、裏方としてサポートし、南アフリカ代表撃破を含む歴史的3勝に貢献した。