9月29日、パナソニックがスポーツ関連の戦略説明会を開き、パナソニックが保有するスポーツチームを持続可能な事業にするため、10月1日付でスポーツマネジメント推進室を専任組織としてコーポレート直轄下に設立し、企業スポーツの運営を強化することを発表した。この取り組みを加速させることで、パナソニック全社として中長期視点でスポーツマネジメントに関連する事業の拡大を目指す。
スポーツマネジメント事業担当の片山栄一氏は、「これまでパナソニックは、ガンバ大阪と連携したデジタルマーケティングによる集客力の向上などで成果を上げてきたが、バレーボールやラグビーなどの企業スポーツに対しては運営型事業を十分に展開できていなかった。今回の組織発足により、新リーグ発足を控えているバレーボールとラグビーの運営型事業を強化するとともに、それに付随するコンテンツ・サービス型の事業も展開していきます」と説明。
バレーボールでは10月のシーズン開幕に向けて新たにファンクラブを設立し、コアファンとの接点を強化するとともに、Webサイトでの興行チケット販売やグッズ販売も強化していく。ラグビーは、同様の取り組みに加えて、2021年8月に埼玉県熊谷市に新たな拠点を設置し活動を強化する。また、自社で培った興行やデジタルマーケティングのノウハウを他チームや業界にも横展開していくことで、スポーツ業界の発展にも貢献していく。
さらに、これにあわせて、これまでコーポレートとカンパニーで個別に発信をおこなっていたスポーツチームのホームページを見直し、パナソニックスポーツ総合サイトを新たに開設。スポーツの垣根を越えた選手のコラボレーションによる情報発信など、ファンが楽しめるコンテンツを提供していく。
「パナソニックは、スポーツはくらしを豊かにする世界のソーシャルエンターテインメントだと考えています。スポーツは、人々に喜びと感動・生きる勇気をもたらし、くらしをより豊かにします。国境を越えて多くの人が集まり・つながり・夢中になれるコンテンツであり、世代をつなげる数少ないコミュニティです。そして、パナソニックの経営理念とリソースはスポーツと高い親和性があります。スポーツを通じて、人々のより良いくらしに貢献し続けることができるよう取り組みを加速していきます」(片山氏)。