ラグビーリパブリック

『トンガ』×『高知家』。子どもたちへラグビーボールを!

2020.09.25

高知とトンガの子どもたちにラグビー ボールを

 ワールドカップをきっかけに生まれた絆は、まだまだ太くなりそうだ。
 高知県とトンガ王国の出会いは、昨年の大会を機に実現した。楕円球の祭典に参加した同国代表は、事前キャンプを南国・土佐で実施。高知県民もそれをあたたかく受け入れ、互いの距離はあっという間にとても近くなった。

 トンガ出身で、かつてラグビー日本代表として活躍したラトゥ志南利さんの協力のもと、出会い、ぐんぐんと太くなっていった両者の関係は多岐に渡る。
 事前キャンプを見守った県民が同代表に声援を送ったのは、その一端。トンガ代表の選手たちが同キャンプ時、高知市内の小学校や小児病棟、高齢者施設を訪問し、楕円球を介して交流を深めたことは深く記憶に刻まれている。

 他にも、トンガコミュニティジャパンによるトンガ料理教室が開かれたり、元日本代表、トンガ代表選手によるラグビースクールもおこなわれた。
 一方通行ではないところもいい。高知市からは2台のゴミ収集車をトンガに寄贈し、さらに高知県は2年連続でトンガの小学校や高校にラグビーボール(計100個)をプレゼントした。互いの認知度は急速に深まっていった。

 そんな中で生まれたプロジェクトがある。それが、「『トンガ』×『高知家』ラグビーがつなぐ夢の応援プロジェクト 〜トンガと高知の子どもたちへラグビーボールをプレゼント!〜」だ。

 ラグビーを国技とするトンガの子どもたちは、ラグビーで活躍し海外の学校やチームへスカウトされることを夢見て、日々、練習をしている。ただ、決して裕福な国ではないトンガではラグビー用品が足りない。それが現状だ。

 一方の高知県は、全国的に見ると決してラグビーが盛んな地域とは言えない。でも、ワールドカップでの日本代表の躍進を見た子どもたちがラグビーへ興味を持ったのは事実だ。そして地元には、「高知県から将来の日本代表を」という願いがある。

 これらを背景に起こったアクション「ラグビーがつなぐ夢の応援プロジェクト」は、トンガと高知の子どもたちに同じデザインのラグビーボールをプレゼントし、夢を追いかけてもらおうというものだ。クラウドファンディングを実施し、資金を集める。

 ワールドカップ期間中、トンガ代表は大会公式サイトで「高知県は我々の第2の故郷だ」というメッセージを発信し、トンガ人応援団が胸に『高知家』とプリントされたシャツを着て声援を送る姿が世界中に発信された。
 今回は、『高知家』のロゴをデザインしたラグビーボールをプレゼントする予定。それを持った子どもたちが南の島を駆け回る姿を見たい。

 高知ではワールドカップの影響で、ラグビースクールへの加入者が増えた。その子どもたちが、同じデザインのボールを手に走る光景も楽しみだ。
 9月15日から始まっている寄付募集期間は12月13日までの90日間。ふるさと納税でのプロジェクト応援も可。目標額100万円への到達と子どもたちの笑顔を思い浮かべ、ぜひご協力を!


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