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クレルモン松島が欧州チャンピオンズカップで初トライ! チームは準々決勝敗退

2020.09.20

松島幸太朗。写真は2018年4月に撮影したもの(Photo: Getty Images)


 フランスのASMクレルモン・オーヴェルニュに今年加入した日本代表の松島幸太朗が、2019-2020シーズンのヨーロッパ最強クラブを決める「ハイネケン・チャンピオンズカップ」の舞台で初トライを挙げた。
 クレルモンは現地時間9月19日にホームのスタッド・マルセル・ミシュランで準々決勝に臨み、同じフレンチクラブのラシン92と対戦。試合は27-36で敗れたが、FBでフル出場した松島は後半29分に軽快なステップを披露してトライゲッターとなり、ファンの喝采を浴びた。

 2週間前のデビュー戦で右太ももを痛めていた松島だが、背番号15をつけ戦列復帰。
 チャンピオンズカップ初優勝を目指すクレルモンは3季ぶりの4強入りを狙ったが、序盤からラシンに主導権を握られた。

 開始2分でラシンが先制トライ。右外の広いスペースを駆け上がったWTBルイ・ドゥピショーを松島は懸命に追ったが、コーナーに飛び込まれた。

 トップ14(フランス最高峰リーグ)2020-21開幕戦でわずか16分の出場に終わったものの鋭い走りを披露した松島に対するラシンのマークは厳しかった。クレルモンは劣勢で松島がボールを手にする回数は多くはなく、それでも、こぼれ球へのすばやい反応でチームにテンポをもたらし、自陣深くから脱出するキック処理も落ち着いていて、意表を突いた果敢なランもあった。

 松島にとって不運だったのは前半38分だった。攻めるラシンのWTBフランソワ・トゥランデュックがディフェンス裏のスペースにキックし、バウンドした楕円球は処理に走った松島の前で方向を変えてトゥランデュックの手に収まり、点差を広げるトライが生まれた。

 クレルモンは反則が多く、波に乗れなかった。

 悪い流れが伝染したかのように、松島は56分(後半16分)、ランで自陣深くから脱出しようとしたがプレッシャーをかけられ、つかまり、反則で相手にPGを与え、8-30とされてしまった。

 しかし、松島はこのまま終わらなかった。
 66分にゴールラインを割った快走は味方のフォワードパスでノートライとされたものの、その3分後に再びチャンスは訪れ、敵陣深くで攻撃を繰り返したクレルモンがアドバンテージを得ると、ボールを手にした松島が軽快なステップでディフェンダーを次々とかわしインゴールに飛び込み、新天地で初めてのトライを記録した。

 結局、クレルモンは終盤に追い上げるも届かず準々決勝で敗退となったが、松島にとっては記念の試合となった。

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