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欧州連覇狙うサラセンズが準決勝進出! プロ14王者のレンスターはリベンジならず敗退

2020.09.20

激闘を制し抱き合うサラセンズのアレックス・グッド(手前)とエリオット・デイリー(Photo: Getty Images)


 ヨーロッパラグビーの2019-2020シーズン最強クラブを決める「ハイネケン・チャンピオンズカップ」は、現地時間9月19日に準々決勝が始まり、2季連続4度目の優勝を狙うイングランドのサラセンズが、一週間前にプロ14(スコットランド、ウェールズ、アイルランド、イタリア、南アフリカのプロクラブチームが競うリーグ)で3連覇を遂げたばかりのレンスター(アイルランド)を25-17で下した。

 昨シーズンのチャンピオンズカップ決勝で涙をのんだレンスターは、地元ダブリンのアビバスタジアムでリベンジを狙ったが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため無観客試合となり、ホームアドバンテージはあまり得られなかったかもしれない。

 サラセンズは、イングランド代表主将でもあるオーウェン・ファレルがプレミアシップ(イングランド最高峰リーグ)の試合で危険なタックルをしたため出場停止中で、司令塔不在は大きなマイナスポイントだったが、選手層は厚く見事にカバーした。

 サラセンズは前半、PGで得点を重ね、15-3で迎えた36分、敵陣でのラインアウトからテンポよくボールを動かし、くさびを打ち込んだCTBダンカン・テイラーからオフロードパスをもらったSOアレックス・グッドが22メートルライン外から抜けてゴールへ走り切り、点差を広げた。22-3でハーフタイム。

 追うレンスターは48分(後半8分)、ゴール前の執拗な攻めでサラセンズの堅守を崩し、61分には敵陣深くのラインアウトからモールで前進したあとすばやくボールを動かしFBジョーダン・ラーマーが抜けてトライ。コンバージョンも決まり5点差になった。

 しかしサラセンズは78分、FWがスクラムでPGチャンスを獲得し、SOグッドが決めて勝負あり。前王者は準決勝進出を決めた。

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