東芝ブレイブルーパスは9月14日、7年間在籍した元ニュージーランド代表BKのリチャード・カフイが退団することが決まったと発表した。
2011年のワールドカップ優勝メンバーであり、チーフスの一員としてスーパーラグビーの栄冠に輝いたこともあるカフイは、2013年に東芝ブレイブルーパスに加入。2015年度のトップリーグではCTBでベストフィフティーンに選出され、2017年度と2018年度はチームの主将を務めた。
35歳になった今年、新型コロナウイルスの影響でジャパンラグビートップリーグが中止になったあと、住まいがあるオーストラリアのゴールドコーストに戻っていたカフイは、ウェスタン・フォースと短期契約を結び、スーパーラグビーAUに参戦。来年1月開幕予定のトップリーグ前には東芝に戻ると思われていたが、再来日することなく退団が決まった。
そのほか、2年在籍したSOマイク・ハリスと1年在籍したLOトム・パーソンズもブレイブルーパスを退団する。
入れ替わるように2020年度新加入選手も発表され、元ニュージーランド代表のユーティリティBKであるトム・テイラー(31歳)と、スコットランド出身のLOサム・トムソン(26歳)が新戦力として東芝ブレイブルーパスに加わる。
ニュージーランド代表として3キャップを持ち、SO、CTB、FBでプレーできるテイラーは、かつてクルセイダーズに在籍しており、同チームで長年指導してきたトッド・ブラックアダー(東芝の現ヘッドコーチ)をよく知っている。さらに、FLマット・トッドやSO/CTBティム・べイトマンらは元チームメイトであり、そのような環境もテイラーにとってはやりやすいに違いない。
「東芝ブレイブルーパスは、強いカルチャーと誇り高いチームでありますので、少しでもチームに貢献し、成功に向かって努力していくことを楽しみにしております。また、以前時間を共にしたコーチやチームメイトと再合流することや、新しい友情関係を築いていくことを心待ちにしています。私は過去に日本で過ごした経験があり、日本の文化や人々をとても尊敬しています。私と家族は、この素晴らしい国で、新しい経験を積むことを楽しみにしています」と述べ、ブレイブルーパス入団を喜んでいる。
そして、母国のスコットランドだけでなく、フランス、オーストラリアでもプレー経験があるトムソンは、「株式会社東芝の一員として、東芝ブレイブルーパスでプレーする機会を得られたことにとても興奮し感謝しております。日本でプレーすることは以前より私の夢でした。昨年、日本で開催されたラグビーワールドカップ2019を通じ、日本の素晴らしい文化と精神を目の当たりにしてからは、さらにその夢が膨らみました。トッド・ブラックアダー ヘッドコーチおよびコーチ陣のもと、さまざまなことを学び自分のプレーに磨きをかけ、この素晴らしいクラブのレガシーとして付加価値をもたらすことができればと願っています」とコメントした。